虫嫌いを克服させる千本ノック 133本目 コシアキトンボ(腰空蜻蛉)の羽化
初めてコシアキトンボを知ったのは今から17,8年くらい前だ。
その場所での仕事を終えて、靖国神社を通ってから、法政大学の市ヶ谷キャンパス前に来たとき、え、このトンボ初めて見る!と興奮した。
黒い胴体に、一部が白いと一生懸命特徴を頭に叩き込んだ。
あとで調べてコシアキトンボと知る。白い部分が腰空きの名の由来で、ちょっと笑ってしまった。
腰空きの部分が白いのは実は成熟したオスだけで、メスはずっと黄色、オスも最初は黄色い。
さて、5月の夜にB公園の池の周りの杭とロープを懐中電灯を照らしながら見てまわると、タイミングによってはたくさんのコシアキトンボの羽化と稀にオオヤマトンボの羽化に立ち会うことができる。
一つ前の千本ノックに書いたように、
日中、もうけっこうな数のコシアキトンボが飛んでいるので、羽化ラッシュはもう終わったなとあきらめつつ、それでもまだ羽化するのいるだろうと夜、足を運ぶ。
結果、2頭だけいた。
翅を閉じて伸ばしているところ。
写っている杭は同じもの。
最初のを大きく撮ったもの。
さらに池を回って、戻ってきた9分後には、ともに翅を開いていた。
最初の写真では羽化殻につかまっていたけど、この状態では離れたね。
こっちは羽化殻につかまっている。
今回の写真ではいまいちだったけど、翅を広げて伸ばしているときの透明度、きらめきは息を呑むほど美しいから、ぜひ、夜中に探してみてほしい。
今回気づいたのは、杭が水中から出ているところにコシアキトンボの羽化殻が集中していることだった。
昼間には全然羽化殻見つからなかったのに。まあ、あまり真剣に探してなかったからだろうな。夜の方が光の当たり方の関係で見やすいというのもある。
ところで、オオヤマトンボの羽化、もしくは羽化殻は、杭が水中から出ていないところでしか今まで見たことはない。池から出てきて、ちょっと歩くのが好みなのかな。
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