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11月初旬の釧路・ネガティブな感情からテンション上がる!

以下の続きだよ。

やっとこさ辿りついた釧路湿原展望台だったが、まさかのヒグマ目撃情報で、入りたいとこに入れず。

いったいなんのために釧路まで来たのか…一番行きたいところだったんだよ、ここ。

やむなく道道53号をのぼっていくが、すぐ右側に見えるのは遊歩道であり、

そこにヒグマがいない保証はない。

右の茂みに目と耳を傾けつつ、左を通る車の音に脅威を感じつつ、歩いて行く。

上の2枚の写真の前に撮っている以下の写真は、後ろを振り返って撮ったもの。

ロープの内側に入って、歩いている。こんなところばかりではないが、こんなところは、道路が近すぎて、マジ怖い。

はっきり言って、いるかわからないヒグマより、すぐ近くをビュンビュン通るヒトが運転する車の方がはるかに怖い。

自然観察をしていて、常々、一番怖いのは、ヒトだ、と痛感する。

年間でクマに襲われるヒトと車にはねられるヒト、どちらが多いかは調べるまでもないだろう。

今回の釧路旅行一番の目的は、タンチョウを間近に見て、うぉぉぉでけぇと実感することだが、その他の鳥や哺乳類もできれば見たい。ヒグマは特に、実は。

昆虫については、気温も低いし、あきらめていた。

実際には思いのほか見られて、満足度が上がったのだが、それについては別の記事にまとめたいと思う。

次の写真は、道路をひょこひょこ歩いていた幼虫なんだけどね。ここには出さない。ホテルに入ってから調べて、え、蛾の幼虫じゃなかったの?甲虫のだったの?とマジ驚いたが。

道道沿いを歩き始めて10分くらいがたっていた。

さらにその数分後。

花を撮ったり、実を撮ったり。まだどちらも同定してないわ。

ササ(クマザサ?)の間をフユシャクであろう蛾がけっこう飛んでいくが、全然止まらず、全然撮れず。

歩きはじめて約20分。

超望遠(35mm判換算600mm)で。

これもエゾシカのフンだなあ。

むこうに飛んで行ったのを唯一撮れた蛾。

反対に回ったが、場所を見失った。

白いものが見えたから、タンチョウか!?テンション上がる!

水が光を反射したもののようだ…。

フンフン。

この辺の植物は見慣れないもの。

とりあえず見晴らしがよくなったら撮る。

12時8分。正午を回っていた。だいたい歩きはじめたのが11時半ごろ。

車が通るたびにすごい音が遊歩道にいてもわかるのだが、原因はこれだったのだな。

12時13分。

お、っと思ったら、私有地。

いかにも生き物が集いそうな、よさげな場所。

いろいろ目を凝らしましたよ。

黒っぽい塊が見えるたび、え?ヒグマ?と超望遠レンズ、途中からは双眼鏡を覗くようにしましたよ、ええ。マジ怖いから。

ワークマンで買ったばかりのズボンには、引っ付き虫が引っ付きまくり。

道路沿いしか歩いていないけど、こういうところに踏み込まざるを得なかったときもあったということですよ。あ、靴もワークマンです。

歩きはじめて間もなく1時間。

このあたり、けっこう企業の土地が多かった。

こういう地名撮っておくの大事。12時28分。

シーズンならトンボが飛んでるだろうなあ。

入山してみてぇ。

またガードレールの内側歩くことに。

動物注意の標識を撮ってから、約30分後。

撮影時刻13時16分。ずうっと歩いていたわけではなくて、この間にたぶん休憩している。水分補給と羽田で買った万世のカツサンド、4切れのうち、3切れ目を食べているのではなかったかな。

このフンはシカではないでしょ。おそらくイヌ科。タヌキかキツネでしょ。写真撮っているときは何も考えてなかったけど(思考力だいぶなくなってた)。

と、撮影時刻見ると、そのほぼ直後だな。

カサカサッと道路の反対側で大きな音がする。

緊張が走る。

うちの近くだとこういうとき、キジバトであることが多く、ズルッとくる。

しかし、キジバト全く見てないし、この音は鳥じゃない。大型の哺乳類だ。

ヒグマ?ヒグマ?ヒグマ?

ここで遭遇したら、どうすればいいんだ?

道路の反対側だから、大丈夫か。

高速で脳が回転する。

と、まさかのそのとき、右側からもカサカサ、カサカサとこちらは小さな音がする。

ヒグマの子育て期間はいつだ?ちゃんと調べておけばよかった。

親のヒグマに子どものヒグマとすると、最悪の組み合わせになるぞ。

子連れのクマが一番怖いという知識だけは残念ながら持っている。

しかし、とりあえず警戒すべきは親グマだろう。

道路の反対側、音源を探す。

ん?

いたーーーーーーーーーーー

双眼鏡で覗く。

シカだ!エゾシカだ!

ヒグマじゃなかった―――――ちょっと残念だけど、テンション爆上がり!

ここまでめちゃくちゃ歩いて、疲れちゃったんでね。

13時17分38秒のファーストショット。

手前の枝にピントが合い、ちゃんと写らねぇ。

レンズはすべて300mm(35mm判換算600mm)。

もっと近づく。

ちょうど100秒後。

今度は近すぎて全身入らねぇ。

わざわざ離れていくよ。

もっと離れるよ。

木の枝がいっぱいあるので、ちょうどいい塩梅の距離、角度はなかったんだよね。

なのでまた近づいてみたり。

35mm判換算50mmで撮るとこんな感じ。

超望遠だと、こんな感じなんて、想像もつかない(自分でも忘れてる)。

あえて車を入れる。

動画も撮ったよ。

最後の1枚。

この前に何枚も撮っているけど、全部没(笑)。

いやあ、しかし、こんな至近距離で見られて、感激!!

ヒグマのせいでこっちの経路になったけど、ヒグマのおかげでこっちの経路とることになって見られたからね。

道路反対側まで渡ろうか考えたけど、やめた。逃げちゃいそうな気がしたし。けっこうこっちをチラチラ見てたしね。

もうこのあとは元気が出て、再び、左右見渡しながら、何かいないかなあと中を集中しながら歩いた。

上の写真から、たった4分半で、目的地に着いちゃったよ。

途中、休憩をとったとはいえ、歩き始めてから2時間たっていた。バス停、2つ分なんですけど!

上の地図で右側のPの文字のところから現在地までを歩いてきたというわけ。ちなみに前回は地図に出ている木道や遊歩道の方を歩いて釧路湿原展望台まで行っている。途中、ヒグマとの遭遇の恐怖におびえながらな!

やっぱりヒグマが出るんだとわかったのは、ささやかな満足感につながった部分はある。

次は、温根内ビジターセンターでの出会い編だよ。更新、いつになるかわからんが。明日と明後日の土日、仕事長いのでな。

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こんとん
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