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旅する営業マン、謝罪の旅

私は製造会社に勤務しています。毎年お盆と年末は注文が殺到する繁忙期になり、この時期だけは全部署の方々が製造部門に助っ人として加わります。勿論、営業マンも社内に「軟禁状態」となりますので

『ちょっとお客さんのところへ・・・』

といった具合におちおちと営業に出かける事もできません。

9月に入ってようやく県外出張に出れると思った矢先の事です。私の担当しているお客様からクレームの連絡が入りました。よくよく聞いてみると、同じ施設で同時に2つの不具合が出てしまいました。

『マジか~』

心の声が漏れ出しそうでした。クレーム対応は営業マンの重要な仕事です。ここでの対応を疎かにしてしまうと後々の取引に支障が出てしまいます。その事を頭では理解しているものの、不具合が2つも重なったとなると少し気が重いです。

いつもは電話で謝罪した上で謝罪文と顛末書(てんまつしょ…不具合が起きた原因や再発防止策などをまとめた書類)をメール送信して対応していますが、今回ばかりは直接謝罪した方が良いと判断しました。

車で岩手県北部にある雫石(しずくいし)へと向かいました。

現地に向かう道中、心の中はゲリラ豪雨前の真っ黒な雲が立ち込めたような暗い気持ちでしたが、運転席から見える日本海は雲一つない青空です。

『気分の良い時に見たかった…』

ホントに真っ青な空でした。

新潟から車を6時間走らせて現地に到着しました。

施設の担当者に不具合が重なった事についての原因を説明した上で、ひたすら頭を下げて謝罪しました。

『謝罪するためにわざわざ遠方から来て下さって、逆に申し訳ないです。』

まるで神のお告げのような一言を先方から聞いたときは、心の中のモヤモヤが一気に吹き飛んでいったと同時に営業魂に火がつきました。他愛もない話から商談になり、新規商品の取り扱いが決まりました。

まさに「ピンチはチャンス」です。

伺った施設は岩手県内で最も標高のある「岩手山」の麓にあり、眼下に広がる景色が綺麗でした。

その日は私のお気に入りの宿の一つで岩手県花巻市にある「ケンジの宿」さんに宿泊。

受付のある「本館」と少し離れた場所にあるアパートのような佇まいの「新館」がありますが、私はいつも新館に泊まります。木目調のお部屋が私のお気に入りで、気分転換には最適な空間です。

但し、宿のまわりはコンビニしかありませんので、夜の街を楽しみたい方にとっては物足りないと思います(笑)

今回もケンジの宿さんでリフレッシュできました!
気持ちを切り替えたところで・・・

「今日も自分史上最高に生き切ろう」


最後まで読んで頂きまして、感謝致します。

次回の投稿も、良かったら覗いてみて下さい。

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