お菓子の物語|バースデーケーキ【松下友香さん企画】
年に一度の主役
部屋の電気を消して
可愛い灯火が揺れるだけなのに
幼少の心には
十分すぎる最高の演出
特別な経験としてその象徴は
今でも染み付いている記憶
だから
貴女のために準備したケーキは
幸せな記憶の再現そのもので
年に一度の特別な時間を
一緒に過ごせる幸せの共有と証が
バースデーケーキ
湯山昭ピアノ曲集『お菓子の世界』第9番「バースデー・ケーキ」
松下友香さん、ぎりぎりになってしまいましたが自分の好きないつもの文字数にこだわって、お菓子の物語にギュッと愛を詰め込んでみました。あまり裕福ではなかった子供の頃の記憶に残る両親の愛とか、好きな人を思いやる愛とか…言葉は少ないですが、誰しもバースデーケーキに抱くそれぞれの想いに少し触れるような作品になっていたら嬉しいです。今回も企画に参加させて頂きありがとうございました。また途中ご心配をおかけして申し訳ございませんでした。いつも気にかけて頂きまして誠にありがとうございます!