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3.トヨタはメーカーから何になるのか?

MaaS を調べていたら誰しも必ずこの e-Palette Concept は知っていると思います。僕が面白いなと思った点は2つあります。
1つ目は自動車メーカーとしてのトヨタの将来へのビジョンが変化していること。2つ目はシェアリングエコノミーへの影響を受けていること。

今回の記事は専攻がUXなこともあり、少し感情的に興奮して記事を書いています。笑 良ければお付き合いください。

トヨタは自動車メーカーとして世界一の力を持っていると言っても過言では無いと思います。売り上げは世界でも堂々3位ですが、1位、2位が他の自動車メーカーを傘下において売り上げを伸ばしているグループ企業なので、やはりメーカーとしての力強さはダントツで1位なのではと感じています。(あくまで個人的な意見です。)

そのトヨタが現状にあぐらをかかず新しいモビリティ・サービスを提案しています。僕はこれには衝撃を受けました。メーカーであれば製造した車をより多く何台売るかの勝負だと思っていましたが、このコンセプト自体が最早自社製品の売上を減らす方向になるのではないかと思いました。そこでやはり所有というより自分の必要な時に必要な分だけ移動を提供してくれる、しかも付加価値を加えることによって、より新しくワクワクさせてくれる未来を想像させてくれます。今までの自動車メーカーは自社の車を所有してくれる人たち、どちらかというとエンドユーザー向けに、貯めてきたノウハウを元に車を製造していましたが、これからは様々なステークホルダーと共にどういった新しい移動の形態を考えていくのか、そういった方向にシフトチェンジしていくのではないかなと思います。サブスプリクションで金銭を回収するという、消費者に間接的に関わるビジネスモデルに大きく転換するのではないでしょうか?そうなってくるとメーカーというよりかはソフトウェアの強い会社に変わってきそうです。しかし元々がメーカーの会社なので、どうしてもハード面がこれじゃ厳しいとなってもどうにかする力を持っているので、最強ですね。これからの動向は目を離せないです。

しかし技術的なことであったり、政策的なことはまだまだ整備しなければならないことが沢山あるのが現状です。どのようにこのシステムを実現させるのかトヨタだけでは勿論できないです。自分がICTの会社に入った場合どのように関われるかはこういう所にヒントがあるかなと思います。

僕がこのコンセプトに強く感銘を受けた点は自動運転の先の未来を予測していることです。事故を起こさないという目先の目標は依然ありますが、それを克服したときの先を見据えているところです。+αを考えている所がやはり顧客と真摯に向き合ってきたメーカーとしての強みを感じました。

僕個人としては、自動車メーカー全体として、「車を運転したい人」と「車を運転しなければならない人」との共存をどう上手くやっていのかも興味はあります。自動運転技術が発達してもドライブが趣味な人は居なくならないと思いますし、やはり所有をステータスにしたい人たちも絶対に居ると思います。どの人たちも大事にして楽しいモビリティを提供して欲しいです。

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