こんそめぱんち☆木村

こんそめぱんち☆木村

最近の記事

贅沢病院

気持ちが下がったというは上がってた状態があったということ、気持ちが上がるということは下がってたということ。 "気持ちが上がる"を肯定するのなら"気持ちが下がる"というのもしっかりと肯定しなければいけない…が、 見渡すため息にはそういった気概がないような。ほんと、贅沢です。よく耳にする「あと何回、君に会えるだろう」ほんと、贅沢です。 これまでに何回会えただろう。 そもそも会えただけで、やし。 その大きくて見えない喜びをむしゃぶりつけたら素敵。食べたつもりでお残ししすぎ

    • ゆるる/歌詞

      ひび割れた約束の向こう側を 探る指先にちくり刺す痛み 変わり続けることが当たり前と 知ってはいるけど少し堪えるな 優しさの意味がぼやけてたんだ 指を咥えては涎 垂らしてた 転がって絡まり空回ってく 君に傷つくほど君を好きになった もうこれでいいんだと ため息が走る 待て 僕らまだ灯す光 飛び去った僕らのこれまでたち 手を合わせてみる何を唱えればいい いつのまに馴染んでしまったのか 温かいご飯 食卓を囲む 君の笑顔の端に宿る景色めくってく 僕らまだ生きる明日へ

      • こうしんする

        歌を歌い始めた2015年の8月。 バンドの解散をキッカケにメロディを走らせた。応援してくれる人も多いバンドだったので、解散してすぐ路上ライブにかけつけてくれる人も多かった。 だけど、歌がとてつもなく下手だったので応援してくへる人たちは各々どこかへ旅立っていった。気まずそうに歌を聞き去っていく背中に、どうかお元気で…と振った。 あれから時は流れもう9年が経とうとしている。まだまだ下手だが随分とマシになった。僕がここまで歌い続けれた理由は多くある。 バンドメンバーや先輩た

        • しがみつく目やに

          僕は母方の祖母を"ママ"と呼んで育ってきた。(呼ばされて育ってきたのかもね。) 今日はそのママのお見舞いに行ってきた。 日和見感染による病気に苦しめられている。久しぶりに会うママ。認知症のママ。俺のことを覚えているだろうか。わかりません。 随分と待って、面会室へ。 もう今にもおかんのもとにいきそうな姿。 重い瞼は目やにがしがみつき開く気配がない。少しうなされているのか言葉にならない声を喉の奥の方で鳴らす。 「ゆうたくんが来たよ。」 まだ元気だった頃の挨拶を繰り返

          とてもつまらない

          とても何もかもつまらなく感じる季節。 質も量も潤沢。標準と斬新に激しく揺さぶられて不感症になってしまったのかしら。街を出たほうがいいのかもしれない。身体を動かした方がいい気がする。 このスマホに映らない世界を愛すための芸術とエンタメが、よりスマホを見るための芸術とエンタメになっていた。そりゃつまらないわな。

          姿勢のはなし

          アホって言うやつがアホなんや! って、アホって言われた時の常套句になってて、小さい頃は何も考えずに使ってたけど。今、思うと、アホって言うやつはもちろんアホやし、アホって言い返すやつも同じアホ。この事象をわざわざブログに綴る僕もアホ。 だからできるだけ、学んでいきたい。 アホがアホを増やすから。 アホがアホを増やすなら、 学ぶやつが学ぶやつを増やすはず。

          まっすぐな寄り道

          大学生の頃、先輩が「道路が世界のどこかではRord(ロード)になってるのは偶然なのか?!」と叫んだファミレスの駐車場。先輩は僕の誕生日を祝ってくれていた。 「ま、そんな言葉の偶然は置いておいて、どうせ誰も祝ってくれないだろ」と要らぬ一言を添えた。 東加古川で青春時代を過ごし、東加古川を愛しすぎたせいで、"俺には故郷が2つあるんだ…!"と僕はファミレスで謳った。 今では足を運ぶことはほぼない東加古川。 しかし、故郷とはそういうものかもしれない。きっと、ずっと遠くで、思い

          死も馴染む

          僕が22歳を迎える前に、お付き合いしてたあの子は23歳を迎える前に事故で亡くなった。死に対する作法もわからず、ただ日々、茫然としていた。 バイト先の後輩、永野さんはとてつもない異臭を放った翌日に風邪で亡くなった。鬼畜極まりない上司がその時ばかりは泣いていた。永野の家はボロボロと聞いていたが、手を合わせに行った時には、新築になってて、変な勘繰りが煩わらしかった。 同級生の家城がずっと行方不明で、あいつはヤクザになっただとか、日本中を旅しているんじゃないかとか噂はあったが、あ

          頭の中がかゆいんだ

          "国民が選ぶとても痒くなる場所!選手権" などが特集されれば背中が上位に食い込むと木村は睨んでいる。背中の痒みは中々に解消されない。(今、これを書きながら頭が痒みにスポットライトを当て、いたる所が痒くなってきた。) 解消されないものは想いを使う時間が長くなる。(皆さんもこれを読みながらどこか痒くなっているかもしれない。文字によって引き出されるイマジネーションは恐ろしいものがある。) そう考えると背中の痒みと恋愛は似たようなものかもしれない。(ある漫画がアニメ化!となった

          頭の中がかゆいんだ

          将軍様、さまさま、様々

          お昼時の思いつき。 電車に乗って出かけよう。 最寄り駅まで母親が使ってたYAMAHA JOGくんのか弱いいななきが街を揺らす。母親が生きてる頃は、この音が聞こえると朝方の503号室で「おかん、今日もありがとう」とスナックのママに労いを唱え、また眠りについたりした。 その唱える習慣は今でも変わらない。 「おかん、今日もありがとう」 駅に着き改札をくぐり、慣性の法則に身を預ける。街に着くと様々な施設が顔を揃える。ここでだいたいのコトとモノが手に入る。 美味しいものも難

          将軍様、さまさま、様々

          バッタ捕まえたよ

          大学時代の友人たちと森林公園でBBQをした。 少し遅れて到着した僕は大学時代の若かりし自分をトレースするように「よう!」と挨拶を放り投げた。 火を囲んでいた友人たちが、それをキャッチして「よう!」返してくれる。そんな風景。 あの頃からの変化をピックアップするとすれば友人の子供たちがそこにいたことだろう。 子供達はみんな大きかった。 ちゃんと歩くし、言葉を交わせる。 「うわ!デブおじさんや!」指をさされて笑われた。怖いもの知らず、たくましさを感じる。 「おまえたち

          答えは知っている

          24時間すべてを何かに捧げたら、きっとすごいことになる。それを日々、積み重ねればもっとすごいことになる。人生を捧げるというやつだ。 しかし、わかってるのにできないことばかり。 人生を捧げるどころか、2,3分の時間さえ捧げれない日々。貯まらないと回さない洗濯機、空になったシャンプーやコンディショナー、ホコリの被った掃除機。スマホに照らされる怠惰な生活。 答えはわかっている。やるだけだ。 よしよし、よーし、 3,2,1で立ちあがろう。 さん、にぃ、いち! よし、今か

          良いこと悪いこと

          ルールがあって、文化があるよね。 それがあった方が社会で助かること間違いなし。 そのルールや文化、価値観を自分の足で、辿っていきたいなと思っている。 バトンを受け取って、そのバトンを繋ぐ僕ら自身が、そのバトンの中身をわかってないのは違うということだけわかるから。 もしかしたら、僕が思う"いいこと"や"わるいこと"それは、僕が思ってるようで社会が思ってるそれなのかも。そこに僕はいないのかもな〜。 ズレを確認して、分析して、理解したいわね〜。 ▼こんそめぱんち☆木村の

          それは言わない方がよかったね?

          言葉にするのは諸刃の剣 言うのを待った方がいい時もある 言うことで「てめぇもそいつと同じになっちまうぞーッ!」ってことになる。 例えば、 「価値観を押し付けてくんな」 これは、価値観を押し付けられたくないという"価値観"を押し付ける奥義です。これを言ってる人が1番押し付けてきてます。当の本人はこれに気づいてないので厄介です。 "アホって言うやつがアホ"っていうのは名言だったんですね。次のような例もそうでして… 「比べられるの嫌なんですけど」 これなんかは、目も

          それは言わない方がよかったね?

          家族伝説〜気持ちが悪いなら〜

          前回はコチラ 「俺は運転してたんや。だから車から突き落とすのは無理や。あいつが喧嘩の中で勝手に飛び降りたんや。」 パパが走行中の車から浮気相手を突き落とす化け物じゃなくてよかった…ヤバいのは浮気相手だったんだ…。 「石切りってわかるか?」 「川に石ころ投げて跳ねさせるやつやんな?」 「ああ、そうや。あいつ、車から飛び降りた時、石切りみたいに、ぴょーん、ぴょーんと跳ねよったんや。」 ああ、ダメだ、パパは化け物かもしれない。 「俺は車をサッと止めて、あいつのもとにか

          家族伝説〜気持ちが悪いなら〜

          家族伝説〜車から突き落とした編〜

          うちの母が亡くなった夜、解散した家族・親戚一同が集結した。 木村の名を捨てどこかに養子入りした彫り師の弟、浮気をして家を出た格闘家の父(リングネーム:アル中パンチドランカー木村)、「夜になると若者たちがお尻の穴を責めてくる…責められるとしばらく立ち上がれないんよ…」と毎夜、阿鼻叫喚のおばあちゃん(認知症)。 めちゃくちゃな父と母を反面教師にして育ったため、とてもしっかりしている叔母たち。 最後に長男の僕。 久しぶりに家族が再結成したものの、有難い事に通夜に多くの方々が

          家族伝説〜車から突き落とした編〜