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父に自殺を迫った娘
Xのポストで見かけた
浮気した旦那と女に「旦那、差し上げます」の台詞は1番効くという説は、我が家には通用しなかった。
「どうぞ、お好きに持ってってください」
と父の不倫相手が家に乗り込んできた時に母が2人を目の前にして冷静に言い放った修羅場を16歳で目撃した。
その後も懲りない父は何度も過ちを繰り返し、私が32歳の時には36歳の蓮っ葉な姉さんに手を出し半グレおじさんを用心棒に従えて乗り込んできた。その時は大人になった私が応戦した。身体の関係に無理やりさせられたと蓮っ葉姉さんはギャンギャン喚きながら訴えてきたので、「父にレイプされたのであれば、警察に今から一緒にから行きましょう」、「レイプは犯罪ですから、父を訴えてください」と言い放ち、ついでに「それが出来ないのであれば合意の元ですよね?」とひろゆきばりの論破で交わした。
最後は「とっとと消えろ!アバズレ」と鬼の形相で追い返した。先に断っておくけど、私は普通の一般人なので後にも先にもこんな任侠ばりの修羅場には遭遇したことがない。
付き添いの半グレおじさんは帰る間際、「お嬢ちゃん、言い過ぎだぞ」とポソっと呟いていたっけ。蓮っ葉姉さんの目的がお金か愛情か、それは今もわからないけど、父の女の趣味はこの時は特に悪いと思った。
父への処分はこうだ。
「死んで罪を償え」
身体も心も弱り果てた母を庇いながら、父へ発した実の娘の言葉である。
夜中に母と寄り添って寝ている布団に父が泣きながら謝罪して出て行った。
翌日も帰って来なかったので、母は動揺し変なところで死なれたら困ると言うので私は渋々警察に行って失踪の捜索願いを出した。
事情を話すと、私の言い方が悪いと言われた。警察の人は男だからね、その方向でしか見えないでしょうよ。
さらに翌日、満身創痍で青ざめた父が帰ってきた。「樹海に行ったが、死にきれなかった」と言いながら寝てしまった。
それから18年後、暖かい病院のベットで
父は償いを果たした。