私のコーヒーの先生
22歳の誕生日、何がほしい?と言われてコーヒー教室に行きたいと言った。
当時大学生活を過ごしていた街のコーヒーショップで4人集めれば教室を開いてくださるそうなので、友人達と集まった誕生日の夜。
つなぎを着た、珈琲豆みたいなマスターが出迎えてくれて、まずは何も教えない状態で淹れてみてくださいと言った。
なんとなくちょびっとお湯を入れてしばし待つ4人。笑 私はゆっくり淹れたら美味しいんだろうと思ってだらだら淹れた。
できあがって、マスターは一つずつ飲んで「うん、悪くないです」とか言ったのだが途中で気づいた。
これ、美味しい順に飲んでいってる。
私のは最後に飲まれて「今から教えますからね」と言われ、授業開始。
テキストを見ながらじっくり教えてもらった。
「では、もう一度淹れてみましょう」
今度は私も教えたことを全て頭にタイマー片手に奮闘。
全員淹れ終わって、マスターは私のを最初に飲んで、「うん、これはお店に出せます」と言った。
いえい
近くのバーでバースデーカクテル(真っ赤なカシスカクテルに金箔が散っていた)を飲んで、家に帰った。
次の日、友人がコーヒーショップに売っていたドリッパーセットを届けてくれた。
あれから3年近く経ち、東京にきても
あの夜の思い出は特別でドリッパーは宝物。
今もあのコーヒーショップから時々珈琲豆を取り寄せて、のんびりした朝に淹れる。
東京には沢山よいコーヒーショップがあるだろうけど、送料払ってもときどき買いたい。自分の機嫌をとるってこういうことだと思う。
あと、ここの珈琲豆で淹れたコーヒーは苦みがすくなくてすごく美味しい。届いた包み紙からチョコレートの香りがする。
ちなみにこちらのお店。彦根に立寄りの際はぜひ。
明日の朝も早起きできたらコーヒー淹れてパンを焼いてのんびり朝ごはんしよう。
それでは。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?