これがヒュッゲだと思います(デンマークの国民的シリーズMatador鑑賞)
ヒュッゲという言葉が日本でも広まって久しい。
ヒュッゲとは、デンマーク語の概念。居心地がいい、くつろげる瞬間全般を指す名詞。
ヒュゲリというのが形容詞で、美しいね〜!かわい〜!のようにヒュゲリだね〜!とcozy・幸せ・最高のニュアンスで使われる。
ろうそく、コーヒーやワインを囲みながら、親しい家族や友達とゆっくり過ごすのは定番でヒュゲリ。でも特定の状況を指す、という定義はないので「ヒュゲリだ!」と思ったらそれはもうヒュゲリなのである。
友達と、デンマークの国民的シリーズMatador(マタドア)をみた。
このドラマは1978年から1981年に放送されたもので、全部で24話ある。1929年から1947年(世界恐慌〜第二次世界大戦後くらい)が描かれている。デンマークの地方都市が舞台だ。「Matador、みてるの」って言うだけで「いやーーー!大好き!わたしは16回みたよ!」とたいていのデンマーク人(特に年上)のテンションを1秒で上げることができるよ。
友達が見るのを勧めてくれたと理由としては、
・昔のデンマーク語なので、ゆっくりしっかり話すため聞きやすいから。
・昔のデンマークの社会情勢を忠実に再現していて、歴史を学べるから。
・シンプルにみんな大好きだから。
とこんなところ。身分の格差があったことや、使用人がいたことの社会的分断や、戦時中ドイツに占領されていた歴史を忠実に表現しているんだって。洋服屋さんを始めたばかりの新生商人が主人公で、ここから成り上がっていくのが楽しみ。(途中)
多分、そのガツガツ産業命!資本主義!という上昇志向がいまはそんなに強くないデンマークだからこそ、「昔ながらの感じ」が懐かしいのだと思う。
もちろんデンマークもれっきとした資本主義であるけれど、ワークライフバランスとかに傾倒している精神的に先進的な国だと思うのだ。日本も「24時間戦えますか?」の時代から、片足抜けつつあるが、まだまだ精神世界が軽視されている。(デンマーク比)
デンマークの国営放送(DR)で無料でアーカイブ配信がある。そこから見ているのだが、もちろんデンマーク語でデンマーク字幕しかない。
だから友達は、ほぼ毎フレーズ一時停止して、通訳をしてくれる。
それだけでもありがたいのに、こんなにフルーツやお菓子を準備してくれる。これをヒュゲリと呼ばずなんと呼ぶのか。
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