コペンハーゲンは観光地じゃないから、観光にいい。
友達が来月デンマークに来る。コペンハーゲンを案内してね！と言われた。わたしは何度もコペンハーゲンに行ったことがあるし、嘘でも2か月住んでいたけれど案内するのは難しい。しかも、その友達は旅に慣れた人で、プレッシャーがかかっている。
なぜ、むずかしいのかと言うと、特になにもないからだ。そこが好きなんだけれど、本当になにもないのだ。ただ美しい街並み。かわいらしい雰囲気。そこに、ひとが当たり前のように暮らしている世界線が美しいだけなのだ。
人に観光案内をしようと思って、街を見れば見るほど、暮らしを紹介した方がおもしろそうだと思う。ここのコーヒーがおいしいんだよ、この図書館が最高なんだよ、この電車はこう乗るんだよ、とかね。
そういえば、デンマーク人がスペインの友達を呼んだとき、田舎の学校で海を誇らしげに紹介していた。それでいいんだ。きっと、デンマーク人がデンマークを紹介するときも、派手さのない最高の暮らしを誇りげに紹介するはずだ。それがいいんだ。
人に観光案内をしようとして、これと言ってなにもないと気がつく。ああ、そうだ。これがデンマーク好きな理由だったな。なにもないから、好き。
（もちろん、Nyhavnなど有名なものはあります！）
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と思ったら、やっぱりコペンハーゲンは「観光地じゃないよ」宣言をしていたみたい。わたしが言ってたことと一緒じゃないか！まるで相思相愛。（違）
観光客が来ることで、コペンハーゲン市民の生活の質が下がるんじゃダメ。市民が観光客の犠牲になってはいけないよ、と。
言われてみたらあたりまえなんだけれど、それを打ち出せる自治体って、世界にどれくらいあるんだろうか。こんな世界規模で、できているってどんな組織なのだろうか。
わたしはふたつもみっつも先の時代を行く、とんでもないレベルの土地に棲みついてしまったのかもしれない。
地元の人ばかりの行列ケーキ屋さん La Glace
ついザッハトルテを頼んでしまった。
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