少子化社会における新しい学校のカタチ(デンマーク教育フォルケホイスコーレ)
高いのに、遅延は当たり前。デンマークの電車の話。
日本の電車にも、イラッとすることはあるけれど、ここまで「ひとの人生なんだと思ってるの?」レベルで憤慨を感じることはない。日本では電車周りが整備されているってことだよね。便利。ほんとありがたい。
満足していて、不自由なく暮らせているところには、野望があまりいないのかもしれない。「ここに革命を起こしたい」とか「人生かけても変えてやりたい」みたいな野心を抱くのは、改善の余地が大きいところにあるかもしれない。
そうか!気にならない分野は、満足しているのか。わたしは、日本にたいして「たくさん変えたいところがある」と憤怒していた。けれど、変えたいところよりも、「変えたいとさえ思わないくらい満足していること」の方がたくさんある。
今ある現実は、当たり前じゃない。今の当たり前をつくってくれたひとがいる。本当にありがとう。今ある問題が片付き、新しい当たり前が作られていく。次の世代にとってはそれが当たり前になる。その一部に、わたしも加担したい。
日本で「コレが、当たり前になったらいいな」と思うことが、実現しているデンマークのフォルケホイスコーレという場所で働いている。
たとえば、デンマークという国は、会社において働くひとの健康と、心の健康を気にしている。同じくらい、大切に気にされているのだ。心の健康が乱れることは、恥ずかしいことでもなければ、隠すべき秘密でもない、タブーな話題でもないという社会認識がある。
また、当たり前のようにマタニティーへの理解がある。子どもの病気でお休みすることや、産休育休を取ることは「経済活動の一部」でしかないと考える。
そして、国民は税を払うことに対して、利益を感じている。それは、税金がどのように使われているか?が明確にわかるから。
三つ目はともかく、上の二つは理想の上司みたいだ。日本が劣っている社会だとは全く思わない。ヨーロッパの他の国から見ても、この国は進んでいるようで「成熟した社会」と表現していた。
この当たり前が、当たり前になった背景には、このフォルケホイスコーレという学校をはじめとするデンマークの「教育」にヒントがあると考えている。中でも、民主主義の考え方を大切にするフォルケホイスコーレ。日本でも知名度がぐんぐん上がっている。
働き始めて1ヶ月目の気づきと、学校の実態をまとめていく。
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