デンマークのマイナンバー?CPRナンバーについて
ワーキングホリデービザという最高のビザを使い
デンマークの首都、コペンハーゲンにいる。
通常ワーホリは1年間のビザなのだが
なぜかわたしは半年しか付与されず、
延長の手続きが必要で役所へ行く。
その後、CPRナンバーという
日本のマイナンバーみたいな番号取得のため
別のセンターへはしごした。
役所、と聞くと半日掛かりの
どっこいしょ行事なのはわたしだけでないはず。
わたしも「だっる」と思ったのだが
どちらも待ち時間は5分以内、
10分、20分であっというまに作業が終わった。
ちなみにどちらも予約制。事前にサイトで
5〜15分刻みのカレンダーから
行ける日時を選択する。
私は11:45と15:25の予約をとった。
15:25はその日の最終案内時間帯。
(デンマークの定時は8-16時が基本なため)
今すぐ行きたい!ができない不便さがあるが
待たなくていいという便利さがある。
不便さを受け入れることで得られるものはあるし、
便利さと引き換えに失っているものもある。
どちらがいいか、は各々が考える必要がある。
この効率的なデンマーク制度の一役を担うのが
CPRナンバーである。
CPRナンバーは、Central Person Register の略。
日本語で個人識別番号だが、普通にぴんとこない。
デンマークの場合10桁で構成され、
医療、教育、税務当局など多くの公的・民間機関で
個人を識別するために使用される。
CPR番号の最初の6桁は、DDMMYYの形式で生年月日。
残り4桁は、同じ生年月日の人を区別するため番号が割り当てられる。
例えば、1995年6月15日生まれの田中樹さんは
150695-0501
(0501はランダム)
的な感じのCPR番号が与えられる。
用途の一例は以下の通り。
つまりほぼ全部!
この番号を参照したら、
わたしに関するすべての情報がわかる。
銀行口座も、健康状態も。
(実際わたしの8年前の住所も登録されていた。)
この番号があれば、なんでもできるし、
この番号がないと、なにもできない。
これによる効率化は著しいものがある。
そりゃ役所も数分で終わるわな!
またここには記載がないが、
図書館で本を借りるときもCPRナンバーが必要。
イギリス人の知人が言っていた。
「図書館でどんな本が読んでいるかわかる。
極端な話、犯罪者とかが借りていた本とかも
あとから“このひとはあんな思想だった”って
バレたりするのはゾッとするよね」と。
そうね、個人情報が全て筒抜けというのは
個人情報や差別の観点で気になる人がいて当然。
日本のマイナンバーはどこまで振り切るのか
そこに興味がある人はどれだけいるのか。
めんどくさい「考える」をしていく必要がある。
以上。
お返しの愛は無限大、一緒に幸せに貪欲になりましょうね!!