月とすっぽんに告ぐ
近々、月とすっぽんに天引きと値引きで勝負を挑もうと思っている。月とすっぽんは語感の良さで誤魔化そうとしているが、私は騙されません。
月に対しての文句はない。自分がもの申したいのは、すっぽんだ。すっぽんの甲羅は確かに丸いが、亀の甲羅も丸い。すっぽんでなければいけない理由が明確ではないのだ。
そして、甲羅だけに着目しているが、頭や手足を無視してるのも納得できない。この世には、お盆やフリスビーといったただ丸いものがあるのに、どうしてそこまですっぽんを推すのか不思議でならない。
そして、少し乱暴かもしれないが、可愛らしい音と漢字(鼈)が乖離し過ぎているのがとても怖い。月が漢字なのに、すっぽんが平仮名なのは読み辛いという理由に加えて、怖いという理由もあったはずだ。
提灯に釣鐘さんのことは尊敬している。趣があり、釣り合わないことを表すのに釣鐘という同じ漢字が入った言葉を使っているのが、とてもおしゃれだ。
月とすっぽんに連絡をしているが、ビビっているのか連絡が返ってこない。月とすっぽんの所在を知っている方は、月とすっぽんに天引きと値引きを掲げて、巌流島で待っていると伝えておいて欲しい。
そして、私の天引きと値引きでは釣り合わないことは重々承知で、提灯に釣鐘さんとご飯に行きたいので、連絡先知っている方がいたらコメントで教えて下さい。
(了)
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