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Voice10月号(9/10/2020発売)書評

先日、河野太郎大臣による緊急寄稿があったVoiceを読んだ書評です。(防衛相時代です)

・外務大臣時代

日本という国が外交をするとなると、なかなかに難しい。河野大臣がこの記事において指摘されているように、欧米諸国とは根本的に立場が異なる。まず初めに常日頃から私が感じるのは、文化の違い、というのは我々が普段思っている以上に外交、政治において響くのだ、ということです。キリスト教文化が根強い欧米の国々の価値観は日本とは違うけれど、民主主義、資本主義を掲げる先進国の一国として、もちろん通じ合うものが多い。アジア・アフリカ諸国と、欧米諸国の中間にいるのが日本であり、日本がその架け橋になるべきだ、という河野大臣のお考えは日本外交のあるべき姿を表しているような気がしました。 ちなみに、ミャンマーについての日本とそれ以外の国のスタンスが異なった、という今回の記事のお話ですが、ボリス・ジョンソン外相(当時)が大臣に「考えを聞かせてくれ」と話しかけ、そこから河野大臣の周りに円ができた、とありました。河野大臣の英語力を頼もしく思うとともに、やはり、これからの政治家にとって通訳なしでの英語の会話は必須、というより、政治家なのに英語ができないなどと言うことはありえない、そのような世の中になったのだと感じました。

・防災担当大臣時代

河野大臣が防災担当大臣をされていた時に、熊本地震が起きました。その対応時に河野大臣がまず初めにされたことは、「責任の所在は河野太郎にある。」と最初に明らかにしたことだそうです。そして、上からの命令で無駄だと思うものは省け、責任は河野太郎が取る、と。私自身はまだ社会人ではないため偉そうな事は言えませんが、これは理想の上司像であり、トップのあるべき姿なのではないでしょうか。そして、多くの上に立つ人はそれをやりたがらない。自らが泥を被りたくないという人が多い中、河野大臣のご姿勢には尊敬の念でいっぱいです。このように何事も効率よく即座に対応することが特に災害等の非常事態では求められると思います。 また、関連してフェイクニュースの拡散防止についてですが、SNSの普及は救助などの役に立つようになった反面、誤った情報の拡散に貢献していることは間違いありません。東日本大震災の時、多くの人々(知識を普段持っているような人ですら)デマに惑わされた、と言ったようなことがありました。正しい情報を発信するという当たり前ですが大切なことをこれからも続けて欲しいものです。

・最後に

今回の記事の最後の一段落を読んで、日本に生まれてきてくれて良かった、そう1人でも多くの人が言ってくれるようになることが、政治の究極の目的なのかな、と感じました。本来政治は未来志向でなければならない。当たり前のことと言えばそれまでですが、その大前提を皆さん忘れてはいないでしょうか。

これからのポストコロナの時代、まだ私たちには分からないことばかりです。予測不可能なことが多く、日本にも、世界にも、課題は山積み。そのような中、時代が河野太郎という政治家を求めている、そんな気がするのは、果たして私だけでしょうか。

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