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河野大臣のツイートから見る閣議
※前回は、国務大臣について掘り下げてみました。
河野大臣がこんなツイートを。
これから臨時閣議です。
— 河野太郎 (@konotarogomame) December 8, 2020
「臨時閣議」って何なのでしょうか?
今回は、そもそもの内閣、そして閣議について紹介していきます。
内閣について軽く
日本は、内閣が「国会に対して連帯して責任を負」っています。(憲法第66条) 簡単に言うと、国会が内閣に対し「やめろ」といえば、内閣は辞めなければならないのです。内閣存続の条件は、国会の信任であると言えます。
内閣の構成員とは誰でしょうか。
内閣法第二条 内閣は、国会の指名に基づいて任命された首長たる内閣総理大臣及び内閣総理大臣により任命された国務大臣をもつて、これを組織する
内閣総理大臣は、国務大臣の任命・罷免を行うことができます。
それでは、具体的な機能に移っていきましょう。
閣議について
内閣法第四条 ①内閣がその職権を行うのは、閣議によるものとする。
② 閣議は、内閣総理大臣がこれを主宰する。この場合において、内閣総理大臣は、内閣の重要政策に関する基本的な方針その他の案件を発議することができる。
③ 各大臣は、案件の如何を問わず、内閣総理大臣に提出して、閣議を求めることができる。
内閣は、法律案や政令、重要人事など国政に関する重要事項を決めますが、決定にあたっては閣議に掛けます。また、「首相は閣議にかけて決定した方針に基づいて、行政各部を指揮監督する」(内閣法第6条)との規定があります。これを「閣議先行」と言います。
閣議の主宰者は内閣総理大臣です。官房長官が司会役を行います。非公開で全員一致が原則となっています。 閣議の種類は以下の3つです。
①定例閣議・・・毎週火曜日と金曜日に開かれます。
②臨時閣議・・・必要に応じて開かれます。
今朝は臨時閣議から。安倍内閣の最後の閣議です。
— 河野太郎 (@konotarogomame) September 15, 2020
③持ち回り閣議・・・閣僚の都合が付きづらい時には役人が書類を持って閣僚の署名を集めて回ります。
久しぶりの持ち回りではない閣議。閣議前の閣僚応接室もなんちゃらディスタンスで。 pic.twitter.com/co2geOMaEy
— 河野太郎 (@konotarogomame) May 28, 2020
このツイートから察するに、持ち回り閣議の頻度が高いようですね。
ちなみに、自由な意見交換をする場合は閣議を閣僚懇談会に切り替えるのが一般的です。
また、法案の決定にあたっては、各閣僚が同意を示すサインを毛筆で行います。これを花押と言います。かつて、この際にちょっとした事件が…
今日の閣議の某案件、私が署名しようとしたら、すでに某国務大臣が私の署名欄に間違って署名してしまっていて、✔️🎶🌀👣💧💦‼️✔️🎶🎵
— 河野太郎 (@konotarogomame) July 21, 2020
そういえば最近、閣議にお茶が出なくなった。
なんとも微笑ましいエピソードですね。 また、閣僚の押印は廃止になったようですが、花押は引き続き行われるようです。
今回の新型コロナウィルス対策として、閣議もオンラインで行われたようです。
今朝の閣議は、初めてのテレビ閣議。
— 河野太郎 (@konotarogomame) April 30, 2020
おまけ
閣議にはこんなエピソードも。大臣をやめる際にもテンプレートがあるのですね。
閣議で用意されている辞職願には「私儀 このたび都合により辞職いたしたくお願い申し上げます」とあらかじめ書かれていて、日付を入れて署名をするだけですが、べつに都合は悪くないんだけどな、と毎回思っています。
— 河野太郎 (@konotarogomame) September 11, 2019