【米栗カレンダ 20200907】逃げるとか、逃げないとか。
こんなおかおのひとがいた!
(おやつを食べながら、テレビのニュースを流し見していた彼。
と、ふいにはっとして立ち上がり、パッとテーブルによじ登った。
「こら、テーブルに乗っちゃだめだよ。」とオヤが言うのを無視して、
「こんなお顔のひとがいたのよ!」とテレビ画面を指差して言う。
そこには、某国の主席が映し出されていた。
「公園にいたのよ!」と3歳の彼は重ねて言った。
ああ、そう言えば今日行った公園に、幼稚園帰りの年上の子どもたちが来ていて、その中にこの主席によく似た顔つき&体型の子がいたいた。その子は、彼がひとりで遊んでいた場所に来て、無理やり彼の場所を取り上げようとしたから、ちょっとの間緊迫した空気が流れたんだっけ。(オヤがやんわり介入して事なきを得たけれども)
きっと彼は、その子の体が大きかったし、言葉遣いも乱暴だったから怖かったんだろうと思う。
テーブルの上で画面を指差して、もう一度「こういうお顔だった。」とつぶやくように言った。
「こわかった?」「……そうなのよ。」
世の中にはいろんな人がいて、顔つきや体つきで何かを決めつけちゃいけないけど、直感的に(このひとに近づきすぎるとマズイ!)という感覚は大事にするといいな、と思う。
「君はあの時、逃げなかったのは正しいことだよ。でも、怖かったら逃げちゃうのも正しいんだからね。」と言ったら、じっと考えていた。正しいにも色々あってだね、命あっての人生なんだよね。)
取材、執筆のためにつかわせていただきます。