我が反抗期
闘争、ではないのでご安心いただきたい。
これまで独裁者は嫌いだったし、おそらく今後も好きにはならないと思う。
現在、反抗期を過ごしている。
私の年齢は伏せるが、本来の反抗期であるはずの十代後半はとうの昔に通り過ぎた、としておく。
足りなかったのだろう、と思う。当時は不自由でこそなかったものの窮屈で、反発が何十倍もの圧力となって返ってくるような時代だった。諦めは人を無気力にする。そこから回復するのに、かなり時間を要した。
これといってきっかけはない。小説を書き、短歌を詠み、人と話しているうちに、昔の自分であれば考えもしなかったようなことについて自然と思いを馳せるようになった。そうすれば自ずと疑問は浮かび、疑問が反感に変わるのにさほど時間は必要ない。
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小説を書くということ、普段の執筆の記録、日頃出会う物事へと湧く言葉、そういうものをお届けします。バズることも嘘も書きません。肩の力を抜いて、気軽に読んでいただければ嬉しいです。
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小説家・此瀬 朔真によるよしなしごと。創作とか日常とか、派手ではないけれど嘘もない、正直な話。流行に乗ることは必要ではなく、大事なのは誠実…