瞬間シマエナガ

こんにちは。
此島このもです。

シマエナガって可愛いですよね。

あの白くてふくふくした体。ぽっちりまんまるな目に控えめなクチバシ。
ちょっと首を傾げてこちらを見つめる様には庇護欲をかき立てられてたまりません。
ぎゃわいい。

そんなシマエナガ、よくインターネットなどで見かける画像では、細い足で木の枝に掴まって、背景は抜けるような青空。

そのようなイメージだったので、北海道は北海道でも森の中に分け入らないと見られない鳥なんだと思っていました。

でもね、去年見ちゃったんですよ。

家の真ん前で。

私が住んでいるところは、街中に木がよく生えています。

我が家の前に伸びる小道もシラカバの木が道の脇にぽつぽつ。

歩きながらふと顔を上げると、枝にとまったちいちゃな鳥と一瞬目が合った……気がしたのも束の間、その鳥はぴょいんと大きく跳んで視界から消えました。

飛び上がったというより、跳躍して同じ木の別の枝に移って見えなくなったのです。

そばに夫もいましたが私は無言でした。

というのも、今の鳥の顔はシマエナガっぽく見えたけれど本当にシマエナガなのか?
見間違いか他人の空似?
だってここは思いっきり人里で、森の中なんかじゃないぞ?
などと、見かけたのがあまりに一瞬すぎて混乱していたからです。


私が黙っていると夫が言いました。
「今のシマエナガだね」

あ、やっぱりそうだったんだ?!

まさかこんな身近にいるとはね???

シマエナガとの邂逅の瞬間は、私の持つ“きゃわいいシマエナガちゃん“のイメージを変えました。

意外と人里にいる。あとめっちゃ素早い。

あの素早さを考えると、ネットの世界でよく見る“きゃわいいシマエナガちゃん“の写真を撮った人の苦労が偲ばれます。

白くて小さくてまず発見するのが大変なのに、その上あんなに素早かったらおちおちピントも合わせられないじゃないの!!

よく見るシマエナガの写真は、飛んでいたり翼を広げたりしていません。枝にちょこんととまっているので、シマエナガってのんびり枝にとまっているおおらかな鳥なんだねと思っていました。

でも違うんですね。飛行中の写真を見かけないのは、速すぎて飛んでいるシマエナガが撮れないから。

それから尾羽も思っていたより長かったです。
ふっくらした体ばかり印象に残っていてわからなかったのですが、小さくて尾羽が長くて想像よりシュッとしていました。きっと角度によって印象も変わるのでしょうね。


実物を見るって大事なことなんだと学びました。

でもできればもう一回じっくり見たいなあ。シマエナガ……。

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