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生きてるだけで、愛。

先週の火曜日、Filmarks試写会で観た。

朝から送ったはずのメールが送れていなかったり、せっかく作ったお弁当を家に忘れたりして、もうこんなのやだ。私と生きるの疲れる…の連続でやっと着いた試写会。
やっぱり寧子は私のようだった。
自分のことのように思えてしまってつらかった。

分かり合えたのなんて、ほんの一瞬。
ほんの一瞬しか分かり合えないのに、それがあまりにも甘くて優しいから、もしかしたら、もしかしたらまたって思ってしまう。
バイト先のトイレで泣いてるところに駆けつけてくれるのはもしかして。もしかして全部わかってくれてるから?って期待しちゃう。そうじゃないのに。

「私と同じだけエネルギー使ってよ!」って、よくわかる。

寧子「カツ丼と焼きそば、どっちがいい?」
ツナキ『カツ丼』
寧子「じゃあ私カツ丼」

『半分こずつね』って、何?なんで怒ってくれないの?これは挑発なんだよ?どうして平和にやろうとしてくるわけ?
「どっちがいい?」なんて聞いてさ。絶対半分こなんてしてあげない。はあ。菅田将暉の「どっちがいい?」最高。

屋上で、私のどこが好きだったの?って聞いたところ。『青いスカートが綺麗だった』のくだり、そうそう!感情起伏激しい人に興味から付き合い始める人ってこういうこと言う…聞いてがっかりするような、しないようなこと言う。

私は、急にスイッチが切れて、家まで帰るのに普段の何倍も、何時間もかかったり、お風呂場でタオルをなくして(なくしたと思い込んで)びしょびしょのまま泣いたり、スーパーの帰り道階段で転んで、りんごが転がって行って、誰も拾ってくれないことでついに泣いちゃったりする。それとおんなじだよね?
せっかく、ツナキのためにハンバーグ作ろうとしたのに。なんでなんで。なんでこうなっちゃって、なんにもできないんだろう、電気も消えちゃって、もうだめだ。みたいなの。だめな日って本当だめだよね。帰ってきて冷静に抱きしめるというか、押さえつけるツナキはなんなんだ。菅田将暉かっこいい。

それから、眠すぎて仕事にならなくって、病院に行ったこともある。から、あの起きられない描写。眠りに侵食される恐ろしさもよーくわかる。コワイよなあ。

そしてウォシュレットのところ。あれの「! 圧倒的に分かり合えないことに急に気がついてしまった!」のところの寧子の表情。あれよく表現したね…って一緒に行った友人と。

ある時急に「うわっ!!!やばいやばいやばいやばい気がついてしまった。もうおしまいだ(溝)」みたいなの感じる時あるよね。相手側に非はないし、本来"分かり合える"ことなんてないはずなのに、いつも期待しちゃってバカみたいなんだけど。

分かってもらえることって、それだけで生きる希望になるくらいのこと。

結局その人のつらさは、その人にしかわからないのだ。と思いながらも寄り添いたいと思うことがある。だって、いつもわかってもらえなくってつらいんだもん。

一方で、自分にとって都合が悪いから、わかろうとしなかったり、どうしてもわからなかったりすることもある。

誰しも両方持ってるよな。

まぶしくない画面、青と赤のコントラスト
、ぴったりの歌。
そういえば、昔趣里さんを知るきっかけになった大学の詩の授業、「あまいめまい」や「やまい」についての詩を書いた。1/5000と似ている。当時も必死だった。「いいなあ、〇〇は。私と別れられて。私は私と別れられないんだよ」って、何度も思った。感情が強くてきつかった。

観られてよかった。

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このみ
急に雨が降ってきた時の、傘を買うお金にします。 もうちょっとがんばらなきゃいけない日の、ココア代にします。