見出し画像

ロリコンのすべて

昨晩は若者のすべてを熱唱しましたが、本日は『ロリコンのすべて』です。
ナイスストーカーさんの演劇作品。

演劇久しぶりに観た。なんて迫力と臨場感、一体感があるの!
こんなに笑わせてくるの?こんなにぴったりの役があるの?って思わせてくる。

題材も興味深い。
ウラジミール・ナボコフの『ロリータ』を参考にした二次創作なのだけど。

『Loiita』
12歳の少女ロリータと中年の大学教授との性的に倒錯した恋愛関係を描き「ロリータ・コンプレックス」の語源となった小説。1955年にフランスで刊行されて以降、欧州各国で何度も発禁となった。
(パンフレット解説より引用)

劇は、元小・中学生の女の子と元男性教師のお話だった。

ラストのちょっとまえ、18歳になってしまった女の子に対して、先生が謝る。11歳の君が最も好きだった、と。それでも愛するから、付き合ってと言う。フラれる。

本当に、圧倒的に生きづらい。時間なんて止められないんだから。
そして、社会的に反していて、法律で罰せられるんだから。

先生は折り合いをつけて(これがチケットにも書いてある『表現の自由よりも大切なこと、あるいは無害な芸術の話』)
前を向いて、ひとりの女性を愛して生きていくんだけど。大好きな漫画『すんドめ』のラストとちょっと似ている。

でもね、この生きづらさ、私も毎日のように感じるの。同じなの。すごくよくわかるの。
ちょっとちがうだけなのに、だめって言われちゃうこと、たくさんあるよね。

終わったあとちょっと下北の商店街で泣いた。たぶん下北でいちばん可愛いワンピース着てた。困ったふうに笑われた。

もう何年も前から思うけれど、こういう作品作る人は、こういう思いを超えて(当事者という意味ではなく)包括して俯瞰することができてるんでしょう。違うのかな。すごい人がたくさんいるなあ。
まだまだがんばって生きよ。いい作品だった。

#ロリコン #ロリコンのすべて #ロリ #合法ロリ #演劇 #下北沢 #下北沢スズナリ #ナイスストーカー #NICESTALKR #日記 #感想

急に雨が降ってきた時の、傘を買うお金にします。 もうちょっとがんばらなきゃいけない日の、ココア代にします。