「なぜ星付きシェフの僕がサイゼリヤでバイトするのか」を読んで、完コピの価値をさらに体感した話
こんにちは。
今日の記事タイトルは、過去一長いです(笑)。
5月に自分の会社を設立してから日々勉強中の私ですが、今日はそんな自分にとても刺さった一冊を、ご紹介します。
「なぜ星付きシェフの僕がサイゼリアでバイトするのか?」
村山太一著
(出典:https://www.amazon.co.jp/dp/4864107653/ref=cm_sw_r_tw_dp_BKJEY6F96DXR81958ZWA)
「こればビジネスの真理だ」とサイゼリア代表取締役会長の正垣氏も認めるほど、一料理人だった村上氏が一流の経営者になるまでに何を学び、どう変化してきたのか、というところがものすごく分かりやすく書かれた一冊でした。
私も経営をずっと学ばせていただいている方に
「結果を作っている人をとにかく真似なさい」と教わってきましたが、この本で村上氏が繰り返し言及しているのも、「完コピ」の大切さです。
コロナ禍でも黒字を継続する奇跡のレストラン「ラッセ」を始めるまでの間に、村上氏は数々の一流人の完コピをしてきたそうです。
私が特に感銘を受けたのは、村上氏が三ツ星レストランで修行中、それまでも二つ星レストランや複数の名店を渡り歩き、シェフとして身に着けてきた村上氏なりの「正解」があったに違いないのに、三ツ星レストランではそれをおくびにも出さず、徹底的に完コピにこだわっていたというストーリーでした。
三ツ星レストランのNo1シェフであり、村上氏の生涯の師匠であるナディアが彼に要求した料理に対するこだわりは相当なものだったと思います。
一瞬の気のゆるみやどんな小さなミスも許されない。そのレストランでは「ナディアが正解」だったわけです。
そんな時、あらゆる言い訳や逃げ道が村上氏にはあったと思うのですが、『「無」になって世界一に憑依する』と決めて、8年かけてナディアが求める基準に達しました。
普通の人であれば、その求められる基準に達することができなければ、途中で諦めたり「ナディアのやり方が違うのでは?」と師匠と決めた人のせいにして、別の道を選ぼうとすることの方が多いのではないでしょうか?
自分の成長のために、すべての言い訳を封印して、結果を持っている人を徹底的に完コピすること。
この本を読んで、その大切さについて改めて考えさせられました。
村上氏は、こうして料理人として一流の技術を身に着けましたが、その先は自身のお店を持つために、今度は「経営」を学びさらなる変化を遂げていきます。
本書の後半では、村上氏が無印で有名な株式会社良品計画が展開する飲食業のレベルアップに携わったり、まさかのサイゼリヤでもアルバイト経験を積んだりする中で、原理原則にのっとった経営の成功法則にご自身で気付き、自ら行動を変え自身のレストラン経営に活かしていく様子が描かれています。
村上氏が言葉巧みに繰り広げる、ユニークな表現あふれる文章、そして何よりもどんな人が読んでもすっと内容が入ってくるようなわかりやすさに、最初から最後まで一気に読み切ってしまうような一冊です。これは経営を志す方にとっては、必読書なのではないでしょうか?
私も原理原則が書かれている本にたくさん触れて、自身の会社経営にどんどん活かしていきます!
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