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育児のイライラが軽減『子どもが幸せになることば』(田中茂樹)

働きながらの子育てで、つねに悩んでいることがある。
「あぁ、今日も疲れてしまい、子どもたちにAmazonPrimeのアニメばかり見せてしまった…。」
「本当は、宿題とかいろいろ見てあげたいし、習い事にも通わせてあげたい。でも、平日の送り迎えは無理だし…。」
「5歳の長男の赤ちゃん返りが激しい。すぐに怒ったり、『ねぇ!お母さん!』と忙しい時も構ってくれと言ってくる。」

子どもたちと、もっと関わりたい、勉強や習い事も時間をかけてやりたい、とわかっているものの、なかなか時間も取れず、空回り。それができない腹立たしさを、「構って!構って!」の長男に対してぶつけてしまいそうになる。

思わず吹き出してしまう、目次

ブックライターになりたい私は、現在「上阪徹のブックライター塾」に通っている。ブックライターになれば、家で仕事をすることができるし、仕事量も子育てをしながら自分で調整できる気がしているからだ。

そのブックライター塾で、ゲスト編集者のひとり今野良介さんのインタビューを聞く機会があった。前もって、今野さんの編集された『子どもが幸せになることば』を読んだ。

目次から読んでいて、思わず吹き出してしまった。


目次
・好きなテレビ番組が始まる前からテレビの前で待っているとき…
言いがちな言葉「テレビをそんなに真剣に観なくていいの!」
信じる言葉「たいした集中力だな!お茶、置いとくよ」

・夜遅くまでテレビを観ているとき…
 言いがちな言葉「いつまでテレビ観てるの!」
信じる言葉「先に寝るよー。おやすみ!」

・とんでもないイタズラをしたとき…
言いがちな言葉「そんなことをする子は、うちから出ていきなさい!」
信じる言葉「おまえは私の宝物だ!」

・反抗的なことばかり言うとき…
言いがちな言葉「それが親に向かって言う言葉か!」
信じる言葉「なかなか、言うじゃない」

・指しゃぶりしたり爪を噛んだりしているとき…
言いがちな言葉「もう小学生になるんだからやめなさい!」
信じる言葉「小学校、楽しいといいね」

家では、とやかく言わない。子どもにはリラックスしてもらうことを心掛ける

親は、勉強や「将来のためになること」に集中力を発揮してほしいので、家でテレビを観させることに罪悪感をもつことも多いだろう。しかし、集中力は、まず自分の興味があることや、好きなものに対して向き合うことで成長していくものだ(本書p093)とある。
確かに、ポケモン、アースグランナー、鬼滅の刃…。好きなアニメを観ることで、ポケモンの名前に興味を持ち、カタカナが読めるようになったり、アースグランナーのロボットを組み立て・変形を大人顔負けのスピードと正確さでやってみせたりと、日々成長しているのを感じる。

また、ご飯を食べないと、つい「大きくなれないから、野菜も食べなさい」と言ってしまいがちだが、果物にだって同じ栄養素があるので、あまり気にしなくてもいいと書いてあった。(本書p066)

学校でがんばっているんだから、家ではラクに食事をさえてあげたい。栄養のバランスは学校の給食にしばらくお任して、家での食事は楽しいくつろぎの時間に。心の栄養を蓄える時間にしようと。(本書p065) 

そして、赤ちゃん返りに関しても、なるほどと思えた。

激しく怒る、かんしゃくを起こすのは、赤ちゃん返りの典型的なケースであると。甘えさせてあげることで、本人が自身の力で立ち直っていくという。親に甘えることは、子どもが「自分はこの世の中で生きていっていいんだ」「この世界は安全なところなんだ」という確信を得るための、大切なプロセスである。

まずは、親自身が幸せになること

子育てで正直「しんどい」と思う場面は多々ある。しかし、その場面こそ愛情を注ぐチャンスなのだ。(本書p003)
子どもに「言葉がけ」をする際、まずは親自身が育児の幸せを感じていてほしい。
親の幸せは、必ず子どもに伝染するものだ。

私自身、この本を読んでからというもの、「リラックスしてもらえるような家にしたい」と考えるようになり、言葉がけも変わってきた。そのせいか、長男がしっかりしてきたように感じる。


テレビを夜遅くまで見ていても、あまり怒らず、「先に寝るね~」と寝室へ行くと連いてきたり。「ねぇ、オレのこと見てよ!」「オレも抱っこして!」「○○(次男)が、すぐオレのオモチャを欲しがる!」と言ってきても、まずは否定せず、子どもの気持ちに寄り添う言葉がけができるようになった。仕事で家を空けることが多くなってきたが、帰ると「○○(長男)は、今日はいい子だった。宿題も自分でやったし、弟の面倒もみていたよ。」と父親が話していた。

日々成長していく子どもたち。テレビばかり観ずに、勉強をもっとやってほしいが、勉強はあくまで幸せになるための手段の1つに過ぎない。


「今、この時」も大切に、幸せを感じながら過ごしていきたい。





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