0022【馬には乗ってみよ人には添うてみよ】
皆様おはようございます🌄😊💖
今日は令和3年2月22日月曜日、
紀元2681年(西暦2021年)如月、
旧暦1月11日大安吉日。
今日の一言は、
「馬には乗ってみよ人には添うてみよ」です。
小学校の頃、
祖母から言われた言葉ですが、
その頃はまだ乗馬もしたことがなく、
馬がイメージできなかったのですが、
大人になってから、
幾度となくこの言葉が、
祖母の穏やかな声と共に、
脳内で響きます。
引き馬ではなく、
初めて乗馬をしたのが、
アメリカカルフォルニアにある、
ヨセミテ国立公園。
日本と違って、
自己責任の徹底したアメリカで、
書類にサインをした後は、
いきなり馬の背に乗って、
(Horseback riding)
山の中をトレイルすること、
2時間あまり。
スタッフは、
「手綱を引けば止まってくれるから。」
「道は後ろからついて来ればいいだけ。」
とこともなげに言いながら、
私を馬の背中に乗せると、
すぐにスタート。
いきなり手綱を握って、
山の中の急な坂道を、
登ったり下ったり、
途中川を渡ったり、
初めての私は、
取り残されないようにするのが、
精一杯でした。
その時は、
もう完全にお馬さん主導で、
私はお馬さんに、
乗せて貰っているだけです。
せめて手綱で、
コミュニケーションを取ろうと、
一所懸命努力するも、
虚しく失敗に終わります。
道草で馬が草をはむのを止められず、
一人遅れて山に取り残されそうになると、
遠くから大きな声で、
スタッフに呼びかけられます。
私はもう焦りながら、
お馬さんに「お願い」と、
必死に頼みこむばかりでした。
思い通りにいかないという、
初めての乗馬体験、
それは初めての子育てに、
似ていると思いました。
子育ても新米ママにとっては、
あたふた、あたふた、
加減がわからず思案するものですが、
子育てもベテランになってくると、
これくらいは大丈夫っていう、
阿吽の呼吸がわかってきます。
乗馬も慣れてくると、
馬の腹をポンと蹴って、
歩き出すことなど、
いともたやすく出来るようになります。
子供の自由意志は尊重しつつ、
親としての威厳、
教師としての信頼感など、
馬を通して、
人間関係に重ねて考えた時、
祖母の言葉が再び蘇ってきたのです。
「馬には乗ってみよ人には添うてみよ」
確かに全くそう、
見てるだけではわからないことが、
沢山あります。
乗馬をする前には、
馬とのコミュニケーションを取るのですが、
やっぱり馬の背に乗ってみないと、
本当のところはわかりません。
馬の方もそう思っていることでしょう。
背中に乗せて初めて、
この人間はこういう奴なんだと、
だったらこういう風な態度を取ろうと、
利口な馬はすぐに察知します。
馬にも個性があり、
人間にも個性があります。
同じ様に乗馬していても、
この子だったら、
これくらいで反応するのに、
この子には、
もうちょっとこういう態度で臨まないと、
通じないなとか、
この子はこういう癖があるんだなとか、
だんだん余裕が出てくると、
馬の個性に応じながら、
対応できるようになってきます。
人間も他人の評価や評判とは別に、
実際に会って話をしたり、
一緒に何かをすると、
また違った側面を見せてくれます。
祖母は、
他人の噂話を極端に嫌っていましたが、
「馬には乗ってみよ人には添うてみよ」で、
本当のところはわからなんだから、
とよく言っていました。
他人がどうこう言うことなどに、
耳も傾けない祖母の態度、
悪口や妬み嫉みなどからは、
距離を置くという祖母の一貫した姿勢が、
子供心にもとても美しく映り、
「馬には乗ってみよ人には添うてみよ」
という言葉がセットで、
蘇ってきます。
実際問題、
人間関係ほど複雑なものはありません。
人はとかく相手のことばかり、
ああだこうだと言いたがるものですが、
自分自身の態度1つで心1つで、
相手の態度も感情も変わるものです。
相手を批判する前に、
まずは寄り添ってみる、
相手と共に感じてみる、
その人から見える世界を一緒に見る、
こういう姿勢は、
カウンセリングスキルという、
技法を学ぶよりももっと以前に、
祖母から教わったものです。
「馬には乗ってみよ人には添うてみよ」
もし苦手だと思う人がいたら、
見てないで添うてみると、
違った側面を、
感じ取ることが出来るかもしれません。
少し長くなりましたが、
「馬には乗ってみよ人には添うてみよ」
という視点でみると、
人間関係にも変化が現れるかもしれませんね。
それでは今日も1日、
笑顔で御機嫌よう😊💖🌄
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