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自分の軸ができた話

フリーランスで、デザインとWeb制作をやっていく。
ブレないでまずは3年やってみよう、そう決めたのである。でもたまにブレそうになることがある。それは知っている人が会社で働いているときの話をしたり、転職が決まったり、何かしら成功をおさめているのを見つけた時である。それに気付いてからは、「なーんだ、また他人に振り回されそうになってるだけじゃん、戻れ戻れ」と思えるようになったのだが、それまでは不安が大きくて誰かの功績を見るたびに大丈夫なのだろうかと思っていた。

2カ月ほど前、奈良市の産業政策課さんが主催する「女性のための起業セミナー」なるものに参加した。女性というくくりがあることに若干の疑問を抱かなかった訳でもないが、「とりあえず外に出なくては」という思いで参加を申し込んだ。

外に出る、というのは単に散歩したり景色を見たりするのではなく「外で繋がりを作る」ということなのである。フリーランスを志し始めた頃から、フリーランスの旦那に「積極的に外に出るといいよ!」とアドバイスがあった。それ以上も以下もなく、伝えてくれたのはそれだけだった。でもこの時に、単に外出するだけではなく、外に出て人に会うことと理解した。とにかくこれを遂行していくことが、わたしが今年やるべきことなのだと感じた。チャンスを逃さないよう人からの誘いは積極的に乗り、気になる催し物には積極的に参加するようにしている。

という訳で、「起業セミナー」に参加した。
内容は起業するためのビジョンの描き方、奈良市内の起業の成功例、模擬起業ワークショップ、という感じであった。聞いたことはあったものの活用したことのなかった「ビジネスモデルキャンバス」に触れて、起業を現実的にさせていくといった内容で、始まる前からワクワクした。セミナーの後半はたまたまその場に居合わせた起業を考えている女性たちと新たな事業を考えてみるワークショップだった。その場に居合わせた方々は、「子育てが落ち着いたのでやってみたい」「インスタグラムのフォロワーが3万人近くいるので何かにできないか」「仕事の傍ら何か収入があることをやりたい」「起業してみたんですけど上手くいかなくて」などなど、「無職でのんびりしてます」状態だったわたしからはかけ離れた遠くにいるような人に見えた。来るところを間違えたのかと思った。でも、そう見えただけであった。「起業したい」という志は同じなのである。そのことにとても勇気をもらえた。また、その方々とお話しすることで、同じことで悩んでいる人がたくさんいると分かり、自分だけじゃないという安心感も芽生えた。最後にはみんなでLINEを交換し、その中の1人がグループを作ってくださり、今でも近況報告をし合う仲になっている。非常に充実したセミナーだった。

が、すごいのはここからだった。
もらった資料などを片付けてアンケートの回答をしている時に、登壇されていた法人の方がひとりひとりに「起業相談会来てみませんか?」と声をかけて回っていらした。遠くの方でそんな声が聞こえている中わたしは黙々とアンケートを書き、さっさと帰ろうと思っていた。が、わたしは書き終えたアンケートを読み返しながら登壇者の方が自分のところに来るまで待った。旦那の「積極的に外に出るといいよ!」がふわっと思い出されたのと、「相談会は無料でやってるの~」という声(ドケチ…笑)と、「わたしはもう受け身のわたしじゃない!」という謎の自信で相談会に行きたい旨を伝えたくて待っていたのだ。

自分の前にやってきた登壇者の方は、それはそれは女神のような微笑みで「起業相談どう?」と聞いてくださった。食い気味に「行きたいです!」と返事をし、日取りを決めた。おおよそ2週間後、それまでに自分の軸を作らなくてはと焦りを感じた。最後に産業政策課の方に挨拶をして帰宅した。

起業相談までの間、特に何も進まなかった。
というのも、デイトラから受けさせていただいたお仕事を進めなくてはならなかったことと、生き急いで開業届を出してしまったことによる勉強時間への焦りで、自分のことなど考える余裕がなかった。起業相談に出かける前にささっと走り書きで考えていることをメモして指定されたコワーキングスペースの会議室へと向かった。

部屋に着くと、登壇されていた方が所属している法人のトップの方が挨拶にいらした。まさか、旦那とご近所さんがその方とお仕事を進めている最中だったとも知らず、簡単な挨拶だけで渡せる名刺もなく、せめて先に教えておいてくれよと起こるはずもないミラクルが起こらなかったことを悔しがった。まぁ、起こっていても何もなかったかなとも思う。

そんなこんなで起業相談が始まった。
受け身でいることを辞めるんだと意気込んでいたわたしは、メモを開いて説明した。ちなみにだが登壇者さんは中小企業診断士という資格を持ってらして、起業については安心して相談できる方である。
テンパりながら話を終えたわたしに、一言「もうできるよ!それ、やっちゃいなよ!」と。さすがに混乱した。わたしの起業プランはかなり現実的な話だったらしい。「へ?」と返事してしまったが、大きく背中を押してもらえたことに気付いて、「が、頑張ります!」と抽象的な宣言をした。後の時間は、その時感じていた不安や悩み事を聞いてもらった。

わたしの思い描いていたプランは「個人事業主には個人事業主を。」と言った内容。個人で仕事をしている人のホームページ制作をしたい、というのが最終目標。実績は必要になっては来るのだが、最終的にはそういう仕事をしたいと思っている。もちろん、企業さんと仕事をできたらそれはそれで嬉しいし、機会があるならばやりたい。が、自分の思っていたことを自分の軸にしてもいいということが客観的に分かって、悩んでいたこともスッキリして、とても有意義な時間であったと感じた。

という訳で、わたしはフリーランスでやっていくことを自信もって自分の軸にすることができた。とりあえず、ブレないでやっていくために、今年はチャレンジの1年にしようと思う。

それと、ついに自分のホームページが完成!

今年はいろんな仕事をして実績を溜め込んでいきたいと思います。ホームページ制作を検討している方や、今あるホームページからアップデートしたいという方はぜひぜひご相談ください!相談だけの場合は無料で承っておりますのお気軽にご連絡ください。

書きたい事、他にもいっぱい溜まってるけどやりたい事優先した結果更新が滞ったこのはるでした。


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