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本を作る
気がつけば本づくりに向かっていた。
今月開講となる【本気の文章講座】は、本づくりのプロジェクトでもある。
参加者のうち五人の方々が文士となり本づくりへと向かう。
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ずっと思っていた。
何万部でなくてもいい、大切に読み継がれるような本づくりをしたいと。
この本だけは手元に置いておきたい。
そんな気持ちを喚起する本を
丁寧につくりあげてみたい。
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本への想いを同じくする人が、小さくても個性的な本屋さんを開いていることも知った。
動き出すと、必要な情報はちゃんと入ってくる。
東京、京都、長野、金沢
出向いて行って話してみよう。
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デジタル時代に、私はなんとアナログなことをやろうとしているのだろう。
もっとも、要所要所でデジタルの力を行使する。
どちらか、ではなくて、どちらも、その時々で。
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『心をたがやす言の葉帖』の時は取らなかったISBNコードも申し込んだ。
Amazonでも販売するし、電子書籍も同時に作るし
本好きのための本好きによる本屋さんで、ご縁があれば置いていただく。
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このようなことを述べると、一人出版社を始めたのかと人々は思うかもしれないけれど、そんなふうに決めたわけではない。
私はわたし、石川真理子のままで、ただ本づくりをしようというだけのこと。
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これからもきっと、何らかの形を決め込むことはないと思う。
やってみたいと思うこと、もしかしから喜んでもらえそうだと思うこと。
その時々で、気がついたら行動しており、行けるところまで行くだけなのだろう。
複雑にしないで、子どものように単純でいたいのだ。
どのみち人生は複雑にならざるを得ないのだから、せめてやりたいことに向かう心は単純素直でありたい。
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