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歳の瀬の記 おおつごもり

いよいよ20204年最後の日となった。
今朝はお雑煮の下ごしらえと、お重をとりだして洗っておいた。
輪島塗のお重で五段重ねになっているばかりか据え台もついたものだ。蓋が二枚ついており、二段と三段にわけて使うことも出来るのだが、たいていは三段で使っている。
毎年、取り出すたびに漆塗りの美しさにうっとりとする。
ぬるま湯でさっと洗い、やわらかな布で吹き上げた。

ゆっくり過ごしたあと、日没を目指して海辺へ。
言葉にならない感慨を、ただ写真だけで綴っておく。

実に、実に佳き一年であった。
日の沈むとき、いつの間に涙が流れていた。
さあ、新たな年、新たな次元へ。


#冬の1コマ


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石川真理子
みなさまからいただくサポートは、主に史料や文献の購入、史跡や人物の取材の際に大切に使わせていただき、素晴らしい日本の歴史と伝統の継承に尽力いたします。