不完全なものにこそ
真の美はただ「不完全」を心の中に完成する人によってのみ見いだされる。人生と芸術との力強いところはその発達の可能性に存じた。
『茶の本』岡倉覚三
まるでテストで満点を取るように
私たちはどこかで
人生における満点か
満点に近いものを求めてはこなかったでしょうか。
可能性を欠落と受け止め
不完全を未熟と卑しみ
そのたびに失望しては
いなかったでしょうか。
私たちは誰もが
不完全であり続けるところに
恐らく重要な秘密があるのです。
それは神さまが仕組んだ、
永遠なる序章のような
そうしたものにちがいありません。
みなさまからいただくサポートは、主に史料や文献の購入、史跡や人物の取材の際に大切に使わせていただき、素晴らしい日本の歴史と伝統の継承に尽力いたします。