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岩戸ならぶん投げますぜ。天手力男神の守護が来ている。
天手力男神に呼ばれている。
もう行かねばならない。
そんなことを思ったのは、このカードのせいだった。
12月は15名を超える個人鑑定があり、カードリーディングも行っていた。その際、天手力男神のカードが何度も出てくるのだ。
七草の夜、新春Special企画として行ったサロンタイムでもカードリーディングを行ったのだが、最初にこのことを話した上で、
「さすがに今回は出ないと思いますけどね。出たらビックリですね」などとカードを切りながら笑っていた。
ところが、出たのだ。
出たのだ。
恐ろしくなった。
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サロンタイムが終了した後、どうしても気になって、天手力男神を祀る神社が近くにないか調べてみた。
あった。
しかも、けっこう近い場所にある。
天手力男神といえば戸隠神社奥社に祭られている神さまである。
以前、松本からほど近い扉温泉に行ったことがあるが、ここは天手力男神が温泉が気持ちいいあまり天岩戸を置き忘れて行ってしまったという伝説がある。
戸隠まで行けたら良いのだろうけれど、とにかく近くの神社で主祭神となっていることだし、ご挨拶に行ってみた。
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青木神社という。大船駅から徒歩15分ほどのところにある。
小高い山になっており、階段が120段ほど続く。
石碑を見て感激した。
戸隠神社と同じ紋が掲げられている。
これが天手力男神の紋なのだ。
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祭神の最初に天照大神が刻まれているのは、おそらく明治の影響だろう。主祭神は天手力男神だ。天照大神の父母である伊弉諾尊と伊弉冉尊が祀られているのもこのあたりでは珍しい。
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階段は120段。ところどころに何段登ったかがわかるようになっている。
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ここは富士山が眺められる場所でもある。
もともとは富士信仰も関係していたのだろう。
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この鍵型の紋を目にすると、不思議なほど腹に力が湧いてくる。
天手力男神が教えるのは小手先の技、つまりアタマで考えた知識ではなく、ハラから湧いてくる力、つまり天と繋がった叡智である。
私たちはこれから「天岩戸開き」を体験する。
その時に必要なのは目先のことをどうにかしようとするちっぽけな意識ではなく、もっと壮大なものであるはず。
自分の可能性に制限をかけているのは、ほかでもない自分自身であることを、今、私たちはもっと深く知るときなのだ。
それを思うと、なんというとてつもないギフトが与えられているのだろうかと震えるような思いがする。
まさに神の大愛が降りてきているのだ。
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お参りを済ませ、もう一度、富士山を見に行くと、雲が少し晴れていた。
山頂では大雪になっているのだろう。
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今年から来年にかけて、多くのことが起きるだろう。
それは起こるべくして起きている。
瓦解には混乱が伴うが、ここで瓦解しなかったらもう終わり。
夜明け前が最も暗いということがわかっていれば、希望の灯りは心の中で燃え立たせることが出来るはず。
二度とない人生を生きる覚悟さえあれば、天鈿女命のように無心になって自分を生きることが出来るだろう。
危機の時にこそ笑うものだと神々が教えてくれている。
そしてかすかな光が差し始め、時が満ちたとみるや、天手力男神は現れる。
天岩戸をぶんなげるために。
不安になったら想い出して欲しい。
岩戸ならぶん投げますぜ。
そう、天手力男神が見守っていることを。
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