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占星術(星占い)について。運命論?バーナム効果?

“ もろもろの天は神の栄光をあらわし
大空はみ手のわざをしめす。

この日は かの日に言葉をつたえ
この夜は かの夜に知識をつげる。”
 ――― 詩篇19:1-2


BGM:バッハ BWV76 「Die Himmel erzählen die Ehre Gottes(もろもろの天は神の栄光を語り)」より


ちょっと占星学のスピリチュアル雑談

マガジン:



なんとでも解釈できるじゃん

 かなり前に占星術に関心を持って関連書籍を購入し、ネットでも調べて学ぼうとしたことがあります。
しかし40分くらいであきらめたと記憶しています、笑。 というか、バカらしくなってやめました。

解釈の方法がありすぎて、複雑で、なにを重視するかでかなり変わると感じられたのです。
帝王切開で出生したり、促進剤が用いられたりしたら、それを正確な出生時刻とすべきかなどについて見解も様々です。

なんとでも解釈できるじゃん」と思ってバカらしくなりました。


 たとえ占星術に真実があったとしても、素質があったり相当の名人でないと、使いこなせないんじゃないかと感じられました。

また名人であったとしても、もしくは相当の名人でなければ、、占星術の鑑定を求める側の境遇、身体的特徴、知的能力、教育、意志・努力の方向性、職業の適性などの基礎的な情報が得られないと、正確な判断は難しいのではないかとも感じました。

まぁ、私に占星術の素質がまったく無いだけなんだと思いますが。

 今だったら、優秀とされる占星術師の判断を大量に集めて、人工知能に学習させて、、、ということはできるのでしょう。
以前から自動プログラム自体はあって、それを用いた有料鑑定もなされてきたのですが、最近のAIの進歩は凄いです。


・占星術師の適性?

 ちなみにインド占星術だったか西洋占星術だったか、両方だったか忘れましたが、ケートゥ(ドラゴンテイル)水星に強く影響するようなホロスコープの場合(たとえばコンジャンクション)に、占星術師の適性を意味することがあるとされるようです。
そこで、さらに、他の星の良い影響がある場合には、優れた占星術師の素質を示すことがあるようです。

 ケートゥ(ドラゴンテイル)は、単純には解釈できないし、インド占星術と西洋占星術では「価値観」の違いもあるのですが、どちらかというと「凶」です。
(「吉」となることもあります。特にインド占星術では、吉となる条件が細かく定められているようです)

ケートゥ(ドラゴンテイル)が知性/知的能力を意味する水星に強く影響するというのは、大抵は知的な能力や言語を用いたコミュニケーション能力にとってはマイナスとされます。

しかし一方で、これは霊的・スピリチュアルな思考や、精神的で深遠な思索の能力を示すことがあり、ある場合には、占星術師の素質を示すとされるようです。

占星術に興味がある人は自分のホロスコープを調べてみるのもよいかもしれません。


 あと、精神世界に熱心な人の中には、陰謀論にハマる人が多いです(コンスピリチュアリティ / 陰謀論+スピリチュアル)

これは私のふとした思いつきなのですが、占星術的な解釈を適用することができるのなら、、、精神世界に熱心な人も、陰謀論に熱心な人も、特にケートゥと海王星の影響力に関連して何かがあるのかもしれず、陰謀論の場合にはさらに土星の不気味な影響も何かがあるのかもしれません。



精神世界との関係が、陰謀論ではなくて、自分の人生や他者にとっても有意義なものなら、さらに木星の良い影響があると考えられるのかもしれません。


占星学による「運命論」に対して

 占星学の鑑定を受けた人の中には、当たり過ぎて運命論を受け入れるようになる人もいるようです。
私も、占星学鑑定の影響で「ガチガチには決まってないけど、運命の路線はけっこう決まってしまっている。努力では変えられない」と考えるようになった人に出会ったことがあります。


特にインド占星術(ジョーティッシュ、ヴェーダ占星術)界隈の人たちに話を聞くと、そういう人によく出会えるんじゃないでしょうか。
この界隈では運命論についての議論がよくあるようです、笑。

他には中国の有名な星占いに「紫微斗数」というのがあるのですが、その名人に占ってもらって鑑定が当たり過ぎて、運命論をある程度受け入れるようになった人にも出会ったことがあります。


単なる偶然なのか、「バーナム効果」の思い込みにすぎないのか、当たるときは凄まじく当たるようです、笑。

この運命論について。


・意志や努力、善行、信仰実践の影響

 ヨーガ、といっても体操のヨガではなくて、、深遠な思想、哲学、精神性を扱うヨーガにおいても、占星術が信頼され利用されることがあるようです。
この場合でも様々な見解があります。

意志、努力、善行、信仰実践の成果次第では、ホロスコープの示す人生とは、かなり違うことになるという見解もあります。
神の恩寵・導きによる介入といった、宗教的な見解も説かれることもあります。


 中国の道教系の思想で有名なのは袁了凡『陰騭録』の話です。

孔という不思議な老人の占いどおりの人生を歩んできたので、袁了凡は運命論者になりました。しかしあるとき禅師に叱咤され、善行を積み努力することで運命を切り開いたという話です。

ちなみに、この孔という老人が用いたのは「皇極神数」という星占いのようです。


チベット仏教のラーフ
「ラーフ」と「ケートゥ」のラーフです。チベットの占星術ではラーフは強大な力を持つとされます。
チベットでは、ラーフとケートゥを一体として表現されるようです。
占星学的な災厄を取り除く儀式の本尊とされることがあります。


・占星術自体の中にも

 個人の努力という面が強調されることは、占星術の中にもあります。
アスペクト(ホロスコープでの天体同士の位置関係・角度)では、例えば、オポジション(180度)やスクエア(90度)などが「」とされ、困難、緊張、対立、逆境、、、を意味するとされます。

しかし今日の占星術の解釈では、本人の努力、忍耐、信念、挑戦による成功・成長のための踏み石という解釈がなされるようにもなっています。

 実業であれ、他の何かであれ、社会的にも成功をおさめた人のホロスコープには、アスペクトやそれ以外でも、以前なら単純に「凶」相と解釈されるものが、しばしば多く見られるようです。
 難しい課題にチャレンジし困難を乗り越え、平凡では無い大きな成果を上げるというわけです。


 あと、西洋占星術とインド占星術とでは「価値観」に違いがあるようです。
インド占星術では輪廻転生の考えが取り入れられ、「魂の成長」という思想が重視されることがあります。

西洋占星術では「凶」とされるものが、インド占星術だと物質的・世俗的な困難はあるけど、霊的な観点では魂の成長につながるものとされたり、霊的な素質や信仰の導きを示すとされたりと、むしろプラスに評価されることもあります。


・ちなみに

 ちなみに、私は過去に何人かの占星術の知識のある人に占ってもらったことがあります。
その内の一人が「【星占い】しょせんは俗物、占星学的にも俗物、」のnoteで触れた人です。


 この人は、インド占星術と西洋占星術とスピリチュアルな思想を混ぜた独自の占星術をやっていたと記憶しています。
サインやハウスは重視しなかったようです。影響の強い星を重視して、あとはアスペクトを気にしていたようです。

ASC/AC(アセンダント)、MC(ミディアムコエリ)や、特殊な計算方法など各種技法を参考にして星の影響力の強さを特定し、それらの星を判断の中心にして総合的に鑑定するような方法のようでした。

 いろんな占星術のやり方もあるんだなーと思いました。


 あまり詳しい説明を求めなかったし、記憶も曖昧なのですが、この人は「占星術やホロスコープは一つの目安にすぎない」「意志や選択の能力や継続した努力の方が、天体の影響力よりも強い」という考えのようでした。

関連note:【スピ雑談】天体重視の占星術ってどうかな?という話。ホロスコープの鑑定


・西洋スピリチュアルでは

 たとえばモーリス・バーバネルの「シルバー・バーチや「エドガー・ケイシーも占星術や運命論、輪廻転生などについて言及しています。

思想に違いがあるのですが、両者ともに占星術の有効性や輪廻転生、カルマを認めています。

運命論に関しては、両者ともに否定的だっと思います。
意志、信仰、善行が強調されていたはずです。

占星術に関しては、シルバー・バーチはその有効性は否定しなかったけれども「取るに足らないもの」であり、信仰や奉仕の実践こそが真に霊的なものであるというような思想だったはずです。


 エドガー・ケイシーに関しては、その「透視リーディング」ではしょちゅう占星術について触れられていたと思います。
しかし「天体の影響力やホロスコープで読み取れるものは、本人の意志をしのぐものではない」という思想だったはずです。

ある人への透視リーディングでは「この人は意志と努力によって、今や占星術のホロスコープは意味をなさなくなっている」のようなのもあったはずです。

ちなみにエドガー・ケイシー自身は、自らの透視リーディングによって、「天王星の影響力がかなり強い」と指摘されているようです。


 あと面白い話なのですが、エドガー・ケイシーによると占星術に必要な正確な出生時刻というのは、肉体の出生時刻のことではなくて「魂が肉体に入り込んだ時刻のことである」とのことです。
前後に数時間も肉体の出生時刻とはズレることもあるようです。

 そんなこと言われても、どうすりゃいいんだ?って話です、笑。


【おもしろ動画】「やっぱりバーナム効果じゃない?」という動画ww

 古いですが、懐疑系ではよく知られている動画の紹介です。ジェイムズ・ランディ(James Randi)です。


学生一人一人を占星術師に占ってもらったとして、その鑑定が配られます。そしてどのくらい当たっているか5段階で評価してもらいました。

ジェイムズ・ランディ「どのくらい当たっている?  1?、2?、3?、4?、5」

すると4や5の高評価で手をあげる学生が多いです。

ジェイムズ・ランディ「その鑑定を後ろの人と交換して読んでみて」

学生「HAHAHA!」笑笑

実は全部同じことが書かれていました。

 、、、、という動画です。笑


やっぱりバーナム効果じゃない?


関連note:【宇宙の導き!?】スピ系おすすめブログ・記事。 瞑想やヨガの人も読んでみて! スピリチュアルの闇沼!?