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1年制のデザ専って一体どうなんだい、の話

通っていたデザ専(デザイン専門学校)について


今回は、私が通ったデザ専について、レビューを書いてみたいと思います。
第一回目は学校の特徴と、良かった点!
※悪かった点は次回に回します。
(デザ専に行った経緯は、前回の投稿(https://note.com/konoe214/n/n2daefdc6602e)に書いてあります。)

学校にこの記事を書くことを話していないので、
もしかしたら部分的にはアウトかもしれませんが…
結論、行ってよかったなと思うので、本当に正直に書きます。
文章量多いですが、よかったら最後までお付き合いくさい…

学校名は東京デザインプレックス研究所という渋谷にある学校です。
まずは簡単に特徴を説明します。

東京デザインプレックス研究所の特徴

  • 渋谷に校舎があり、最近(2022年10月)移転して綺麗になったばかり。

  • 基本的には社会人向けの学校であり、学校法人ではない。

  • 学べる内容としては、「グラフィックデザイン」「webデザイン」「UI・UXデザイン」「空間デザイン」など実践的なもの。

  • 短期コースでは、土日開講のクラス、平日夜開講のクラスがある。

  • 長期コースは、1年制で昼間部として用意されている。(1年制は休学してる大学生や大卒も多い)

  • プレックスプログラムという、プロの特別講師の講演会を受け放題というのが売り?

  • 少人数制の短期のコースでは講師を自由に選べる。

  • 授業外の時間は空いてる教室でパソコンを使える。


コース一覧

ざっとこんな感じでしょうか。よくInstagramやFacebookの広告にも出ているし、POPEYEにも広告掲載されているので知名度は上がってきているはず…
でも、歴史が浅めなので、まあ一見怪しい学校かもしれません…
詳しくはHP見てみてください。(https://www.tokyo-designplex.com/


授業内容について


私が通っていたのは
「昼間部 デジタルコミュニケーション専攻」
通称「デジコミュ」
というコースです。
1年のカリキュラムとしては、大きく5つの内容から構成されています。

1.「クリエイティブ」
高校でいうところの美術の講義。手を使って作業をします。色の勉強、写真の勉強、ドローイング(スケッチ)の勉強がメイン。

2.「IllustratorやPhotoshop、InDesignなどのアプリを使ったDTPデザイン」
いわゆるDTPデザインと言われる分野の講義。アプリ操作方法から入り、フライヤーや名刺、マップ、ロゴマークなどが課題となる。
後期の実践授業では、タイポグラフィやグリッドデザインなどDTPに欠かせない要素も学び、最終的には自分のポートフォリオ制作に入る。

3.「ブランディング」
ブランディングコンサルタント企業の講師が、一からブランド設計を教えてくれる実践的な講義。チームで一つのブランドを考案し、デザイン制作も行う。

4.「エディトリアル」
1ヶ月みっちり、InDesignで雑誌の制作を行う講義。全員同じテーマの雑誌で、写真やコンテンツも一緒。レイアウトだけ個人で考えて作り、毎回の授業で講評が行われる。(「このレイアウトNGだよー」とか「この段組汚いよー」などエディトリアルデザインの観点からアドバイスをくれます)

5.「HTMLとCSSをメインにコーディングまで行うwebデザイン」
XD、Dreamweaverを使ってコーディングを勉強する。また、webデザインのみの講義では、サイト分析から、どんなサイトが好まれるか、最近の傾向などを勉強する。UI・UXが優れていない現状のサイトを、チームで修正して企業に提案する前提の講義もある。
HTMLとCSSの他に、wordpressやPHP、Javascriptを学ぶ機会もある。前期と後期で1回ずつ大きい課題制作があり、そこでオリジナルのサイトを制作する課題がある。

前期と後期に共通してある講義は、「クリエイティブ」「DTP」「webデザイン」「ブランディング」です。前期では、アプリや概念など基本を学びながら制作し、後期では実践を伴ったより現場に近い感覚で制作をするイメージです。

学校に対する感想、レビュー


詳しい授業内容については、内容がありすぎるので割愛させていただき、
結局1年受けてみてどうだったのかをお話ししたいと思います。

良かった点

第1位 自分で一通り何でも作れるようになる

クオリティは置いといて、
好きなことを好きなように表現できる力は確実につきました!
(自分の努力ももちろん必要だけど)
イラレとフォトショできるだけでも、こんなにできること変わるんだなと。

美大のような、概念的な部分・アート思考とかから生まれる、
ちょっと敷居の高いデザインとはまた違った、
「本当に日常よく目にするデザイン」なら、
1年ここでみっっっちり勉強すればそれなりに習得できるはず。
なぜならひたすらDTP制作を1年たっぷり学べるから。
普通の美大はブランド力とか良さはもちろん優勢だけれど、
こんなに実践的なことをじっくりとは学べないのだろうなとは思います。

(私は、美大卒のクリエイターに憧れているし、コンプレックスでもあるので、社会に出てお金が貯まったらロンドンの美大受けてみようかなという野望も持っています。英語話したいし。)

趣味の延長で連載作ったり、友達の発表会のフライヤー作ったり、そういう自由な表現をできるようになります。

第2位 生み出す苦しみを味わえる

クリエイティブを生み出す時の苦しみをとことん味わえるので、自己満することなくストイックに勉強できます!

とにかく想像以上に課題が多い!
そして間隔も狭いので、1年間常に課題に追われている感覚。
しかも、まだ始めたばかりで想像した通りに作れなくて、とにかく悔しくて泣いたりしました。
課題の好評や投票で、いい評価得られなくて、とにかく悔しかった…

でもこの生み出す苦しみや、上手くできない悔しさを味わえる環境だったから、ちゃんと努力して力つけられたのだなと思います。

初心者はどうせ下手くそなので、じっくり制作したって下手なものは下手。だったら、短いスパンでとにかく作りまくることが大事。
っていう学校のスタンスなのかな?辛いけど、納得…

第3位 ”もの作り”のどこが得意で、どこが苦手か
(どこが好きか嫌いか)を知れる

この学校に入学した当時は、漠然と
「エディトリアルデザインがやりたい」
「ブランディングがやりたい」とジャンルでものづくりを考えていました。

1年間作業を重ねていくうちに、
「苦しいけど、ココが私の得意分野だ。」
とか、
「苦しいけど、これなら頑張れるな。」
と思える”もの作り”の過程を知ることができました。

どういうことかというと、
例えば私の場合、デザインをする過程の中でも
「言葉を束ねてアイデアにする」
というアイデア出しの部分で、
他の人より少し違う視点で、
わりかし面白い企画を作れると実感できました。

デザインと一口に言っても、
ただソフトを動かしたり、ラフを描いたりするだけじゃなく
その前段階のアイデア出しや企画の部分が
私の本当にやりたいことで、
そのためにデザインを学ぶべきなんだ。

と気づくことができました。

この気づきができたおかげで、
就職活動の指針にもなったり、目指すべきキャリアが見えたと思っています。

そして、この気づきをくれたきっかけは間違いなく
TDP(東京デザインプレックス)の”詰め込み型バンバン作れよ教育”
だし、

そこで、webデザインのコーディングなど、
超難関のスキル習得を乗り越えてみて、
あ、これ違うわと実感できたからだと思います。
(比べる対象があるからこそ、わかる。
みたいなことが言いたいです)


以上、長々と書いてしまいましたが、
TDPの特徴と良かった点をまとめてみました!!
次回は、悪かった点をまとめてみるので、
良かったら覗いてみてください!

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