何のために生きてるのか向き合う時間。珈琲を飲みながら夕陽を見る。

海です、海に来ました。

仕事終わりでちょっとお話ししたいんですけど。

ちょっと一回見せたい。

いやこれですよこれ。

もう太陽は沈んじゃったかな。

夕日は沈んじゃったかもしんないですけど、遠くにちょっと夕焼け。

でこっちがオーシャンビュー、展望台ね。

こっちがまたいいんですよ、雪景色が。

はいちょっとここでね、コーヒー飲みながら喋りたいと思います。

ここでいいか、落ちそうで怖いんだよ。

海があんま見えない。

てことでね、コーヒーを飲みますけど。

仕事終わりなんですよね、今。

で海見てると思う。

なんかこのために生きてんじゃないかな、っていう気さえしてきますよ。

そんなことはないかもしれないが。

ちょっとこれ音が入ってるのか心配だな。

海見せたいしね、海。

こっちなら入るか。

こっちのが入る。

あこうしよう。

あいいわ、別に僕の顔はね映ってなくて映っててもどっちでもいいんで。

ああ、いやいいですね。

夕焼けがちょうど結構暗くなってきましたけど。

目の前に日本海の海がバーっと広がってるんですけど、水面は暗くてね。

漆黒っていうか、その底が見えない闇という感じがして。

で、いつも僕ここで夕日をね。

ちょっと今冬なんで、仕事の日は夕日の時間に来れないんですけど、休みの日とかは夕日の見える時間に来たり。

あとは日が長くなってからですね。

日が長くなったらちょうど仕事終わりで、こうやって店でコーヒー入れてきて。

これ香りがいいんですよ、エチオピアのコーヒーなんですけど。

っていうのが、僕の楽しみというか日課ですね。

日課みたいなもんでこういう風にしてます。

で、何話そうかなと思ってたんですけど、やっぱり僕はこの景色に助けられてきたなと思うんですね。

で、やっぱこの自然がある景色で、ちゃんとこう一人で自分と向き合う時間を作るっていうのがすごい大事だなと思っているんですよね。

僕がこっちに移住してきたばっかの頃は、カフェ店主としてはお店に立ってなくて、ウェブの仕事してたんです。

こうやって夕日見たりはしてましたけど、日中そして夕日を見に来てそっから帰ってまた仕事して、もう本当に夜中までして、お風呂入ってご飯食べて寝る。

そして朝起きてPCに向かって仕事して、夕方になったら夕日見に来て、でまた仕事してみたいな。

もう本当仕事しかしてないみたいな日々でしたね。

っていうような毎日があって。

その中でやっぱりこの夕日を見る時間っていうのを設けたのはよかったなと思って、こう一人になる時間ですよね。

でやっぱり仕事して、仕事のストレス溜めて飲み会行って、家帰ったら家族がいてってやってると、本当に一人で自分に向き合う時間ってないじゃないですか。

そうすると本当に自分が何なのか分かんなくなって来るんですよね。

「あれ？自分って何したいんだっけ？」とか、「何を思ってたんだっけ？」とか、嬉しい楽しい悲しい怒りとかどういう感情だったんだっけ？っていうのが分かんなくなってくるんですよね、本当に。

そうするともう自分の意思ではどうにもならなくて。

周りの人の流れ、社会の流れ、仕事行っても誰かと仕事するわけだし、飲み会行っても誰かと一緒に飲むわけだし。

そういっ人たちの口車に乗せられるじゃないですけど、そういう意識がなくてもいつの間にかいろんな人の話を受けて価値観を吸収して。

その周りの人たちの作り出した価値観で生きていってしまう、っていうのが僕はありました。

僕はそんなに自分を強く持ててなかったんで、本当に周りの影響をすごく受けて、いつの間にか自分が本当にやりたいことじゃなくなってたなっていう気がして。

で、そんな時にかすかに残ってた「海の近くに住みたい」っていう本当にささやかな、ちっぽけな願いみたいなものなんですけどそれが残ってて。

そして海の近くに住み始めて夕日を見る毎日を送っていたら、やっぱ夕日見る時って誰かとわいわいしないじゃないですか。

わいわいする人もいるかもしれないですけど、まあでもいないですよほぼ。

夕日を見る時は一人になれたんで、そこで自分と向き合って「自分ってどういうことを思ってたんだっけ？」とか、「何がしたいんだっけ？」とかっていうのを考えれたなと。

考えたっていうか感じれたなっていう感じですかね。

頭で考えるっていうよりかは心で感じれたなって気がしてます。

なんで、この時間は今も大事で。

結構寒いんですよね、今一月の真冬の日本海ですからね。

結構寒いんですけど大事で、こういうふうにコーヒーで体温めながら過ごしてます。

だいぶ暗くなっちゃいましたね。

だいぶ暗くなっちゃったんで、サクッとコーヒー飲んで帰りたいと思います。

一人になる時間ってすごくいいですよ、っていうことを伝えたくて。

ではまた漆黒の海を見せて、最後に。

夕焼けがきれい。

ではまた。