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心を壊す連鎖を止めるには

こんにちは、紺野うみです!

さて、私はこれまでさまざまな場所で、本当にいろいろな人に出会って、コミュニケーションや人の心について考える機会をいただいてきたと感じています。

そして、今の世の中、人間がいかに「自分の心をごまかして自分をないがしろに扱ってしまうか」はもちろん、「いとも簡単に人の気持ちを踏みにじってしまう人が多いか」も、嫌というほど見てきました。

特に、本来であれば人をまとめ、導いていくべき強い立場や人の上に立っている人が、弱い立場や自分より下の人の心を平気で壊してしまうというような光景を目の当たりにすることも多く……。

それには驚きや怒り、落胆を隠せませんでした。

そんな目に遭って、打ちのめされてしまったり、途方に暮れて苦しんでいる人を何とかしたくて、声をかけてみることもありました。

私自身もそんな苦しみを知っている分、それらから目を背けて何もしないでいるのは、自分の心を裏切っていることにもなって、嫌だったんです。

それに、「そっちがそうやって壊すつもりなら、こっちは助けるからな! 見てろよ!」と、生意気な怒り混じりの負けん気が熱を帯びたりしたものでした(笑)

そんな風に、人の心を踏みにじっている人の様子を見てしまうと、どうしても「この人は本当にひどいな」とか「本当に腹が立って許せない!」とか、そういった怒りの感情を抱いてしまう瞬間もしょっちゅうです。

でも最近、そういう行動を取ってしまう人に対して、「どうしてこうなってしまったんだろう……」という素朴な疑問とともに、なんとなく哀しいような切ないような、そんな想いが湧いてくるようになったんですよね……。

そんな行動ばかりしているので、結果的に人からうとまれていたり、嫌がられていたりするのですが、本人はそのことから目を背けているのです。

それで、ふと思ったんです。

そういう風に、人を傷つけたり心を踏みにじったりしてしまう人は、それぞれに今までの人生の中で、なにか自分も人からひどい扱いを受けていたり、心に傷を負ってしまっているからなんだろうな……と。

心のバランスを取るために、自分を強く大きく見せなければならなかったり、人を踏みにじることで自分を保っているようなところが、あるのではないか……と。

本当の意味での愛情や友情を知らず、人を思いやるよりもまず、自分の心を守らないといけなかったのでしょう。

人を大切にする気持ちにについて、鈍感にならざるをえなかったに違いないのです。

これは、その人だけが悪いのではなくて、どこかから引きずってきてしまっている、負の連鎖なんだろうと。

そんなことを想いました。

自分の感情を自分でコントロールできない。

誰にも心を許せず、本音も弱音も吐き出せない。

本当に味方になってくれる人がいない。

だからますます、心を閉ざして頑なになってしまう。

そうやって、結果的に、自分自身を追い込んでいるのをひしひしと感じます。

これは、あまりにも切ないことです……。

どうして人間は、明るく・楽しく・素直に生きられなくなってしまうのでしょうね。

現代は、こういう心の問題による負の連鎖が、特に顕著になってきていると思います。

「周りに悪影響を出しまくっている人」が、実は本質的に抱えている「心の傷や闇」の部分。

そこにスポットライトを当てていくことは、本当に難しいことなんです。

なにしろ、本人もその連鎖に気づいていないのですから、そこから抜け出せずに悪循環は止まりません。

もしもその人が、自分で自分の心に鍵をかけてしまっていて、心の中の闇を「見ないふり」していたとしたら……。

誰かが「その人のため」を思って発した言葉も、歪んで受け止め拒絶してしまうのです。

その心の檻は、最終的には「自分自身」で鍵を外し、解放してあげる必要があるのだと思います。

だから、私もこうやって「心のこと」を伝えながら、誰もが自分のことや人のことをもっと大切にできるようにと、書くことで「きっかけ」を作っていく必要があるのだと思い始めています。

つまり、私は心底、「人が人の心を壊してしまう」負の連鎖を断ち切りたいのです。

『罪を憎んで人を憎まず』という言葉通り、本当の愛情を知らない人こそ、切なくて可哀想でなりません。

傍から見ていても、横暴さの裏側に隠された、そのどうしようもないさみしさに気付いてしまうと、「どうにかしたいのに……」ともどかしさが募ります。

そして、人の言動にいちいち怒っているうちは、まだまだ未熟なんだろうなと自分のことも反省している今日この頃……。

私がこれからも、世の中に伝えていくべきことは何なのか?

なぜ、書いていくのか?

しっかりと、意識していこうと思います。

世の中を少しでも明るくする言葉たちを、心を込めて多くの方に届けていきたいと思います。 紺野うみの活動を応援していただけますと、大変うれしく思います!