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誹謗中傷の投稿に共通する2つの特徴

実名顔出しの芸能人が実名顔出しの芸能人を誹謗中傷した件と、パラアスリートを誹謗中傷していた匿名アカウントの正体が同競技のライバルであるパラリンピアンだったという件が続いた。実名匿名の問題は置いて、「あえて不特定多数の人から見える場で個人攻撃する」という点で共通している。

誹謗中傷が社会問題化するのは当事者と関係のない大量の他人が加担した時であり、関係ない人が加担するのはもちろん良くない。ただ、根本的な問題は、他人の見ていないところで直接本人に言えない弱さを、関係のない他人を巻き込むことで隠す卑怯にある。個人の軋轢を避けて、個人と社会の軋轢へと暴力的に拡大させる無責任な悪意にある。

炎上の煙は、臭い。無関係な人々が無責任な燃料を次々に投下し、悪意の業火の中心でただ一人が戸惑い怯えながら焦げていくタンパク質の臭気が強烈に鼻を突く。

文句があるなら直接本人だけに言えばいい。決闘したいなら人目につかないところに呼び出して挑めばいい。なぜそれができないのか。なぜわざわざ放火して無関係な人々の注意を引こうとするのか。

そこには「コミュニケーションの拒否」と、その原因としての「自信のなさ」がある気がする。

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