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少年院、刑務所出所者は「モンスター」なのか
「社会の中で罪を犯した方々を『モンスター』と捉えるのか、『チャンスを与えられなかった自分自身』と捉えるのか、それによって彼らにどう向き合うのかが変わってくるんです。」
先週水曜日、更生保護会館で「更生保護地域連携研修会」に。翌日は仙台国際センターで「職親プロジェクト宮城支部連絡会議」に。そして本日、更生保護法人宮城東華会で「泉地区保護司会研修会」にてそれぞれ、更生保護のお話をする機会、そして多くの学びをいただきました。
上記の言葉は、水曜日に更生保護会館でお話を伺った、立教大学の 掛川 直之先生のお言葉。
全国の保護観察所や更生保護団体の皆様、そして対象者を雇用する企業の経営者の皆様、そして保護司や更生保護女性会という構成を支えるボランティアの皆様と、まさに多様な主体の方々に対して、事業のお話をさせていただくことで、ご同意いただけるご意見も多くありましたが、一方で、
「私はいくつか違和感を覚える部分もあります」
と、勇気をもって反対意見を出していただいた方のご意見、とてもありがたく受け止めさせていただきました。
対象者の方の背景が抱える課題を考えると、今後、司法と福祉が近づく必要があることは、自明のことのように思えます。
けれども、一旦視点を地域で彼らを雇用する経営者の方や、一番近くにいるご家族の視点に移してみると、安易に彼らを福祉の枠組みに押し込んでしまったり、「保護すべき存在」にしてしまうことの難しさも見えてきます。
彼らを単に「支え」が必要な存在としてとらえるのではなく、この厳しい社会の中で、強く生き抜くために、「鍛え上げて行きたい」という強い思いに触れる場面も、何度もありました。
何よりも、彼らを「モンスター」として遠ざけるのではなく、「チャンスにめぐり合えなかった自分自身」として、『本人の意思や希望、そして強み』を一緒に考えることが、最も大切なことなのかもしれません。