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静かな森の中で耳を澄ますこと

 11月からなかなか来ることができなかった青葉山に、久しぶりに来ることができました。
 しばらく来ない間に森はすっかり冬の装い。
 少し風が吹くと、地面の落ち葉の上に時折かさっ、かさっと葉が落ちる音が聞こえます。
 時折、雪が落ちてくると、森全体からほんのかすかな雪が、葉に落ちる音が聞こえ、目をつぶると、雪の音の広がりから、森全体の広がりを感じることができます。
 そのなかに交じってたまに聞こえるエナガの声と、カリッ、カリッと木の実の殻をかじるリスの気配があります。
 見上げると、あわてて木に駆け上り、枝の上で木の実をかじる姿が。
 少し歩くと、木から木へ、枝音を鳴らしながら、鮮やかに飛び移る姿を見せるリスもいます。
 移動し続けるリスたちに振り回されながら、久しぶりの森はとても静かで、目を閉じるほどに、生き物の気配を感じる、素敵な時間を過ごすことができました。

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