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たった一つのコード進行だけで出来ている曲

そんなの世の中に沢山あるんですけど、例えば本当に有名所だとBTSの"Dynamite"とか。

でもこの手の手法を用いた曲って日本のポップスにはあまりないのです。
日本のポップスのメロディーはAメロ→Bメロ→サビという進行がとても多く、そうなるとBメロではどうしても転調したくなるというか、別の展開が必要となってくるのですよね。

でも歌の形もHip Hopの発明により多様化して同じコードのままラップを挟んだり出来るようになりましたけど、あくまでもメロディーと考えるとBメロの有無によってコード進行は変わってきますね。

"Dynamite"はいわゆるⅥ→Ⅱ→Ⅴ→Ⅰですね。

90年代初頭にクラブミュージックブームがあったのです。
その中でも一つのコード進行だけの曲っていくつかありまして、ミニマルミュージックなんて呼ばれたりしておりました。ミニマルミュージックと言うとフィリップ・グラスなんかを連想してしまうのですが、その影響は間違いなくあったと思います。

それは僕が敬愛する坂本教授の作品にも見受けられます。

さてここに一つのコード進行があります。
Am7→D7→Gmajor7→G#dim
とてもとてもよくある進行です。
ジャズの世界ではⅡ→Ⅴ→Ⅰと呼ばれる典型的なものです。
次の曲は最初から最後までずっとこの進行の繰り返しです。
それでも構成を凝る事によって変化をつける事が可能です。

作曲って本当に奥深いですね。


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城南画報
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