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もうピックなんて要らない。

突然ですが僕は左利きなんです。
でも普通に右利き用のギターを弾いています。
つまり左手で弦を押さえて右手で弾く訳です。

ギター歴ももう36年になるので、
今さら左利き用に持ち変えるつもりは毛頭ありません。

右利きの人は利き手でピッキングをしてるんですよね。
逆に僕は慣れない手でピッキングをしている。

ギターを始めたばかりの中学生の時、
同時期に始めた友達が速いソロも弾けるようになっているのに
自分はどうにもピックが速く動かせない。

これがずーっと長年の謎でした。
フォームに問題があるとは思っていましたけど…。

お陰様で今はギター講師として10年以上やらせて頂いているので、
フォームの問題も一応解決し、
速いフレーズもそれなりに弾けるようにはなりましたが…、

でもやっぱり限界域になると利き手では無いというのが
どうしてもハンデになっている気がします。

なんていうか指先に何かを介してピックを操作している様な
感覚を拭う事が出来ないのです。

ずーっと何年も何年もそんな状態でした。

でもここ20年近くはエレガットばかり弾いていたので、
ピック使わなかったんです。
そうするとあら不思議。
左利きのハンデを感じないのです。

これは何故か?

僕、今年で50になる昭和生まれのオッサンですけれども、
我々の世代だと左利きは右利きに矯正させられたもんです。

僕も子供の時は
「字は右手で書け!」
と言われて育ちました。
今でこそ右手では殆ど書けなくなりましたけど、
30歳位までは字に関してはほぼ両機利きでした。
なのである程度は右手も動かせるのです。

そのお陰もあるかもしれませんが、
やはりピックという道具を介すると途端に扱い難くなりますが、
フィンガーピッキングという指先を直接使う事にかけては
ちゃんと出来るのです。

故にピックもう僕には不要です。

今後の目指す演奏スタイルは
ジョーパスおじさんのソロギターですから。
ジョーパスおじさんも
「ピックはいらん」
と仰っておられました。

いいんです。
ロックは弾かないから。
速いフレーズもイングウェイみたいなのはやりませんしね。

ロックやりたい生徒さんが来た時だけはピック使うので、
今後も練習はしますけど、
自分の演奏スタイルとしてはピック使うのやめます!

だからどうした?

なんてツッコミはやめてね。


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城南画報
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