奨学金は、自分との約束。自分を信じられるなら、いさぎよく借りてしまえばいいと思っている完済した30代主婦の話。
先日、とあるオンライン学習会で金銭的な理由から進学を断念しようとしている学生と会った。
その時に、この言葉をかけようと頭をよぎったが、結局耳を傾けるに終わった。
でも、これでよかったかな。
私は、現在35歳の主婦で、昨年ようやくウン百万円の返済を終えたばかり
大学卒業後、北海道の公立学校に勤務し、安定した収入を得る道を選んだ。
本当のことを言うと、大学院に進学したい気持ちがあったのだが
「もうこれ以上の借金を抱えるのは、こわい」
というのが、当時の自分が抱いていた感情であった。
すぐに公務員として収入を得られる機会をいただき、
おまけに公宅(教員住宅)という、住居費が限りなく抑えられる環境に感謝の念しかなかった。
(住居費って、ほんと占める割合デカいよね。。。)
築ウン十年の広くて、ボロボロのアパートだったが、書庫にするだけのスペースは、余る程あるし、私にとっては城だった(笑)
このウン百万円の契約をする時に、私は18歳
35歳という年齢を、遠い未来のように感じていた
卒業時の22歳には
「35歳だったら、教員としてある程度の経験も積んで脂の乗ってきている頃だろうなぁ~。」
などと、イメージしていた。
結婚願望はゼロだったし、それは社会人になってからも変わりなかった。
ところが、35歳になった今!
思い描いていた未来とは、全く異なる人生を歩んでいる。
はじめて会った時に結婚することを決めた
(↑私が勝手にw)
夫とは、数回会ったのみで結婚する運びとなり
仕事を辞めた1週間後、入籍した。
妊娠~出産~育児(自)~マイホームの注文~第2子妊娠・出産~個人事業主としての起業など
ジェットコースターのように進み、
ふと気が付くと、今の私は臨月の時と同じ体重に
身も心も?
厚みが増していたw
(ちなみに、よく「妊娠?」と訊かれるが、これはタダの自腹である。)
話を元に戻そう。
仕事を辞める時(27歳)よく言われたことのひとつが
「せっかく親御さんも、大学までお金を出してくれたのにもったいない」
である。
たしかに、うちの親も仕事に加え、途中まさかの大病を患いながらも
よく大学に出してくれた。
ちなみに、我が家は5歳年上の姉が高校生の頃アルバイトで貯めた100万円も私にくれた。
でも、辞めると決めた時に思ったのは
「自分で払ったカネだから、自分の好きに使おう」だった。笑
例えば、デンマークのように学費が無料であれば、どんなにか良かっただろう。(もちろん良いことばかりではないが。ちなみに、私は専門家ではないが、学生時代に手に取った「なぜ、デンマーク人は幸福な国をつくることに成功したのか どうして、日本では人が大切にされるシステムをつくれないのか」という本に、いたく感銘を受けた。)
もしも私が、一切の金銭的な心配をせずに進路決定のできる家庭に生まれていたら、どんな人生を歩んでいただろう。
こう考えていたのは、学生時代だけだったなぁ。
今、私が「お母さん」業に重きを置きながら、複数の仕事(ほとんどがボランティアだが)をこなせているのは、間違いなく当時培った
「24時間をどのように配分するか」
「いかに無駄なく」
の精神・経験が限りなく活かされていると、日々感じるから
結論「これで、よかった◎」
もし、今この自助の精神が叩きつけられる日本という国で、金銭的な理由により進学をあきらめている人がいたら、
「自分は、信じられそうか?」
「自分と約束してみては、どうか?」
と、提案してみたい。
決して、両手放して奨学金を借りることを勧めるわけではないけれど、
「こんな生き方もあったよ」
の、ひとつとして。
私は、自分のことを1番信じられる人間は自分しかいないと思っているし、1番の応援団は常に自分であるべきだと思っている。
あまり自己犠牲の精神みたいなものが無い。笑
かくして、今日も自分の尻を叩きながら家事・育児(自)と、ボランティア活動に精を出している。
奨学金=未来の自分との約束
こう考えて、自分と契約を交わすことを選択肢のひとつに加えてみるのは、いかがだろうか?
現在は、過去の積み重ねではなく
未来から引っ張られてきて、現在(今)がある感じ。
そうそう!
過去に大学院への進学をあきらめた私でしたが、この春より大学での学び(進学はしないけど)を始めることにした
4枚目の教員免許を取りにいく
資格を取るのが目標では全くないけれど、ここ数年興味のあった分野を学んだ軌跡みたいものが欲しくなり
それが、私のライフワークに幾分役立つ資格であったこともあって、支出は増えるけれど、取得を目指すことに。
何歳まで生きられるかなぁ〜?
いつ私の時間(=人生)が終わろうとも、後悔しない毎日を送る!
よろしければ1ドリンク~のサポート、よろしくお願いいたします☆