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不妊治療を振り返って(人工授精)



不妊治療への道のりと私たちの選択

結婚して3年が経ちました。避妊をしなくなって2年以上経つのに子どもができない。私たちの夫婦関係は良好、というかとっても仲良しです。しかし、積極的に性生活を持つようなタイプではありません。いざしようとなるとお互いに性欲が薄いこともあり、慣れもあってか夫のモノが持続しないこともありました。さらに、仕事の疲れを理由に夫婦生活を後回しにしてきた事実も否定できません。

私は自然に子どもが授かれば素敵だと思っていましたが、積極的に不妊治療を始めるほど強い意志はありませんでした。一方、夫は次第に「子どもが欲しい」という思いを強くしていたようです。そこで私の転職と引っ越しを機に、不妊治療専門のクリニックに通うことを決意しました。


クリニック通いの現実

クリニックに夫が通ったのは最初だけでした。子どもを授かるという目的がまだぼんやりとしていた私にとって、一人で通院するのは大きな負担でした。

「なぜ私だけが仕事を休んで通わなければならないのか」「人工授精の際、自宅で採取した精液をクリニックに持っていくのも私。精液検査の結果待ちをするのも私。」そんな思いが重なり、徐々に気持ちは沈んでいきました。特に夫の精子の運動率が低いと知った時には、「私には異常がないのに」と思い込んでしまい、自分だけが苦労している気がしてしまいました。


人工授精とタイミング法

2023年5月に初診を受けた後、6月、7月、8月と3回人工授精を試みましたが結果が出ず、タイミング法を挟みました。このままでは私のメンタルが保てないと思ったからです。しかし、タイミング法もまた試練でした。「今日明日しなきゃいけない」というプレッシャーが夫にも私にものしかかり、逆効果になることがしばしば。気分を盛り上げるためにコスプレやアロマを試してみるなど努力しましたが、自然な営みが苦痛に感じられることもありました。

その後、再び人工授精に戻り、最終的には合計5回(6月、7月、8月、12月、1月)実施しました。クリニックによると、人工授精で結果が出る人の多くは5回までに授かるとのデータがあるそうです。私たちは特に大きな異常が見つからなかったため、これが妥当な回数だと考えました。しかし、結果はすべて陰性。落胆しながらも、次のステップを考え始めました。


通院の不安と課題

通院中に感じたのは、人工授精のタイミングを完全に私自身に委ねられていることへの不安でした。自宅で排卵検査薬を使い、陽性になったら翌日(または当日)にクリニックに行くという流れでしたが、血液検査などで確認してもらうわけではありません。排卵検査薬の結果が正しいのか、毎回不安でした。

ちなみに、私が使用していた排卵検査薬はドゥ―テストというもので、色が濃くなれば陽性と判断するタイプ。夫にも結果を確認してもらいながら進めましたが、それでも自己判断への不安は拭えませんでした。


ここまでの検査結果で気になった点

  • 右側は正常だが、左側の卵管がやや詰まっている。ただし、人工授精を行った周期はすべて右側の排卵だった。

  • 精液検査の運動率の結果がWHO下限値(42%)を下回ることがあった。具体的には、1回目40%、3回目22%、4回目41%。ただし、調整後は54%、62%、61%になっている。


次のステップへ:体外受精の決断

人工授精で結果が出なかった私たちは、ついに体外受精に進むことを決めました。不妊治療には心身ともに大きな負担が伴いますが、夫婦それぞれのペースで歩んでいくことが大切だと感じています。


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