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「シュルレアリスムと日本」板橋区立美術館
20世紀前半から中頃の欧州を席巻したシュルレアリスム運動の、日本の美術界への影響と展開を紹介する展覧会です。展示品は、文献資料を除いて全て日本の作品で、しかも一人につき作品を1点ないし数点に限定することで、非常に多くの美術家を紹介しています。
展示は概ね年代別に分類されていて、時代毎の変遷が分かって良かったです。シュルレアリスムと言っても作風は多種多様で、具象作品にしても不可思議の趣向も度合いも様々で、更にほぼ抽象絵画もあれば、写真作品も多くあって、かなり面白かったです。特に初期には新しい潮流に刺激されたり抗ったりした美術家たちの実験的な奮闘が見られます。また、不穏な社会情勢を風刺したり直截に批判した作品も多くありました。そして、戦時中には前衛画家が抑圧されたり、少なからぬ気鋭画家が出征して戦死していたりと、時代に翻弄された姿も見えて来ます。
展示数は100点以上あり、かつ文献資料も多く置かれていて、見応えがありました。ただ、展示構成が、展示室の区切りとは関係なく、壁際に沿った順路に従っているので、最初いささか戸惑いました。
この美術館には初めて来ましたが、便利とは言い難い立地にも関わらず、意外な程多くの来場者がありました。
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[2024/03/30 #美術館 #シュルレアリスムと日本 #板橋区立美術館 ]