Hiroyuki KONNO

「元気で行こう。絶望するな。では、失敬。」

Hiroyuki KONNO

「元気で行こう。絶望するな。では、失敬。」

最近の記事

牛島古川公園コスモス畑

#春日部 より。#牛島古川公園 の #コスモス畑 が見頃です。晴天の下、多くの人で賑わっていました。 今年も台風などに見舞われず、無事に咲いてくれて良かったです。 まだ蕾も多くあり、もうしばらくは楽しめそうです。 [2024/11/04 #風景 #春日部市 #かすかべプラスワン #おいで埼玉 ]

    • バッハ・コレギウム・ジャパン 第164回定期演奏会≪バッハからメンデルスゾーン・バルトルディへ≫

      #BCJ の定演、今回は #宗教改革記念日 の音楽で、初の #メンデルスゾーン です。 開演前に #鈴木雅明 によるトークがありました。宗教改革記念日の由来や、それがハロウィーンと同日である理由、メンデルスゾーン作品が被って来た歴史など、興味が尽きません。 前半は、J.S.バッハ: カンタータ第80番≪我らが神こそ堅き砦≫BWV80(1724年?)で、堂々たるコラール・カンタータです。トランペット3本とティンパニを長男W.F.バッハが追加した版ですが、それらが欠落している

      • 『別れを告げない』ハン・ガン/斎藤真理子訳

        作家である主人公の女性は、仕事仲間であり親友でもある写真家の女性から、突然「すぐに来て」との連絡を受けます。向かったソウルの病院には、手指に大怪我を負った痛々しい彼女がいて、苛烈な治療を続けていました。そして主人公に、済州島の自宅に急いで行ってくれ、と請うのです。猛烈な豪雪の中、空路とバスでの行程は大変な難儀となりました。そしてようやくたどり着いた彼女の家で、主人公は不思議な経験から、この島でかつて起こった凄惨な事件のことを知ることになるのです。 詩的な雰囲気でありながら、

        • 和こうギターストリングス 第21回ギター発表会

          熊谷市を拠点に活動しているギターアンサンブルの演奏会です。現メンバーは4人で、内一人は私の会社の元上司かつ恩人です。 独奏、三重奏、四重奏と編成を変え、かつゲストの大野加奈代(10弦ギター)のよる独奏や、特別ゲストとして熊谷ギターアンサンブルのメンバーによる二重奏もあり、様々なスタイルの演奏を楽しめました。 いつもながらに、非常に息の合った、弾き手の楽しさが伝わって来る演奏でした。少人数なので、奏者毎に音の個性が異なるのも分かります。 プログラムは、ポピュラー編曲やクラ

        牛島古川公園コスモス畑

          『あらゆることは今起こる』柴崎友香

          四十代になって発達障害のADHDであると診断された著者が、その観点で自身の内なる思考や行動を主観的に見つめ直したエッセイです。 著者はこの診断を受けた後、改めて過去から現在までの自身の行動パターンを振り返り、その背景にあったものを分析して行きます。そのような過程の中で、ADHDが如何なるものであるかが、読者にも徐々に伝わって来るのです。 しかし、あくまでもこれはこの著者の場合の一例であって、程度も現れ方も人によって千差万別であることが、何度も強調されています。こうした障害

          『あらゆることは今起こる』柴崎友香

          スーパームーン

          #春日部 より、今日の夕方の東の空。 雲の間に #スーパームーン が見えました。 [2024/10/17 #風景 #満月 #春日部市 ]

          スーパームーン

          『終わらない週末』ルマーン・アラム/高山真由美訳

          郊外の貸別荘を借りて休暇を楽しもうとしていた父母と兄妹の4人家族。しかし初日の夜中に、別荘のオーナーを名乗る老夫婦が訪ねて来て曰く、NYの大停電から逃れて来たので、別荘に入れて欲しい、とのこと。気付けば、TVも携帯電話もネットも不通になっています。訳が分からない内に、別荘の周囲では奇妙な現象が次々と発生し始めるのでした。 SFでもホラーでもない、背筋が寒くなるようなリアリティを持ったサスペンスです。当初は、いかにも翻訳調の文体が読みづらく、かつ話の本筋とは関係なさそうな些末

          『終わらない週末』ルマーン・アラム/高山真由美訳

          バッハ・コレギウム・ジャパン第163回定期演奏会 ≪ミサ曲ロ短調≫

          #BCJ の定演、今回は #鈴木雅明 の指揮で、J.S.バッハ: ミサ曲 ロ短調 BWV232です。 いつものカンタータ公演よりも大きめの編成で、ソプラノが合唱も独唱も2部に分かれており、トランペット3+ティンパニ、コルノ・ダ・カッチャ(ホルン)、ファゴット2を含め器楽陣も多めです。 演奏は、最高度に研ぎ澄まされたものでした。静動、緩急、明暗、清濁、悲喜、新旧、等々のコントラストが鮮やかで、耳を引き付け続けます。無味乾燥にも見えるラテン語の定型詞に、このような生気を与えた

          バッハ・コレギウム・ジャパン第163回定期演奏会 ≪ミサ曲ロ短調≫

          『宙わたる教室』伊予原新

          都内のとある定時制高校。年齢も経歴もバラバラで何の接点もなかった筈の生徒たち数名は、ある教師の働きかけで科学部の部活動を始め、天体上での物理現象の再現実験に挑むことになります。外的・内的な阻害要因により頓挫しかけたりしつつも、各人の持ち味を活かしつつ実験を重ね、ついに学会での発表に漕ぎ着けます。これは大きな反響を呼び、やがて生徒たちに望外の喜びをももたらすことになるのでした。 「あとがき」によれば、驚くべきことに、実際にあった話を元に翻案した物語とのこと。それぞれの生徒たち

          『宙わたる教室』伊予原新

          『ケマル・アタテュルク』小笠原弘幸

          トルコ建国の父と称されるムスタファ・ケマル・アタテュルク(1881-1938)の綿密な評伝です。オスマン帝国の末期の社会状況を背景に、この不世出の人物の実像を明らかにして行きます。 本のページ数の大半を、軍人としての人生に割いているのが、当初は意外に思えました。しかし一口に軍人と言っても実際には、前半はオスマン軍の一員としての活躍であるのに対し、後半は反乱軍と言うべき国民闘争を率いる戦士であり、全く違う立場なのです。オスマン軍での活躍があったからこそ、国民闘争を率いる実力者

          『ケマル・アタテュルク』小笠原弘幸

          『サンショウウオの四十九日』

          切っても切れない関係にあり、常に一緒にいる双子の姉妹。それぞれの顔も性格も違うのに、双方の行動や考えていることまでが、否応なしに伝わって来てしまうのです。当然ながら姉妹は複雑な葛藤を抱えて生きていますが、それは仕方のないこと。更には、その父親と双子の伯父も、姉妹とは違ったアンバランスな依存関係にあるのでした。 特殊な境遇を土台にした突飛な話で、実際にこのようなケースがあるのかどうか分かりませんが、しかしSF的なストーリーでは一切なく、むしろ現実感が生々しい物語です。 姉妹

          『サンショウウオの四十九日』

          合奏企画2024

          学生時代の音楽仲間と、練習室を借りて合奏を楽しみました。 昨年久し振りに合奏したところ非常に楽しかったので、今年もやることになったのです。しかも、前回は聴きに来てくれた二人が、今回は演奏に参加してくれて、 テノール1、マンドリン2、ギター2、チェロ2 の編成になりました。(チェロは、マンドロンチェロではなくヴィオロンチェロです。) 今回の演目は以下の通り。 [1] G.ラッカ: トルコの思い出 間奏曲 (合奏) [2] 川崎貞利: 山峡 (合奏) [3] F.ド

          『ケマル・アタテュルク』設樂國廣

          トルコ国民の父としてトルコ人から敬愛される、ムスタファ・ケマル・アタテュルク(1881-1938)の生涯をまとめた小冊子です。 オスマン帝国の崩壊と言う大変な時代に、非常に強い信念をもって、自身の思う方向に国を導いた人であることが分かりました。彼が率いたトルコ革命が成し遂げたものは、あまりにも大きいです。ただ、彼のやり方はかなり強権的であり、意に沿わない人物や思想を徹底的に排除することを繰り返していたことも、否めない事実のようです。しかし、この位のやり方をしなければ、オスマ

          『ケマル・アタテュルク』設樂國廣

          『襷がけの二人』嶋津輝

          工場を経営する富裕層の家に嫁いだ主人公と、その家の女中頭であった女性が過ごした、大正十五年(1926)から昭和二十五年(1950)までの長い歳月の物語です。嫁入りした当初は、実家との生活レベルの違いに戸惑い、夫との関係はぎこちなく、気苦労が絶えない中で、心の支えとなったのが、いつも親身になってくれる女中頭でした。しかし、戦争の時代は直接・間接にこの家に影を落とし、やがて彼女たちの運命は大きく翻弄されて行くのです。 長い歳月を8つのタイミングに分けて、物語が作られています。か

          『襷がけの二人』嶋津輝

          『ツミデミック』一穂ミチ

          新型コロナ禍を背景にした、6つの短編が収められています。 関西から上京して5年、日銭仕事に明け暮れる中で、ふいに声を掛けられた女が、もう会う筈のない中学の同級生だったと判明する「違う羽の鳥」 。 理解のない夫に苛立つ妻が、子供が幼稚園に行っている間に頼むフードデリバリーの配達員に心をときめかせながらエスカレートして行く「ロマンス☆」。 豪雨の川で溺死した主人公が、お悔やみに来た仲の良かった旧友と担任教師の会話から、恐るべき死の真相の記憶を蘇らせる「憐光」。 コロナで失

          『ツミデミック』一穂ミチ

          トルコ旅行(33) ターキッシュ・エアラインズ

          トルコへの往復は、ターキッシュ・エアラインズによる、成田〜イスタンブール間の直行便でした。トルコ国営の航空会社です。所要時間は、往路は13時間強、復路は11時間強でした。 客席前面のディスプレイで普通に映画やニュースなどが楽しめる他に、極めて特徴的なのは、メッカ(Mekke)ボタンが用意されていることです。これを押すと、現在地(飛行機の位置)からの巡礼地メッカの方向と、次の礼拝時刻およびカウントダウン時間が表示されます。敬虔なイスラム教徒は、これに従って機中で神に祈るのでし

          トルコ旅行(33) ターキッシュ・エアラインズ