
トルコ旅行(2) ウル・ジャーミイ
ブルサにある、ウル・ジャーミイです。
1421年に完成した建物で、建築には40年もの歳月を要したとのこと。
名前は「偉大なモスク」の意味で、大きな礼拝空間が拡がっています。この広さを実現するために、当時の建築技術をフル活用して大小複数のドームを組み合わせており、その分だけ支える柱は多めです。
白系の壁を、構造の輪郭線に従って濃緑の縁取りでくっきりと装飾していて、清楚に整った美しさです。一方で、ミフラーブ(メッカの方向を示す祈りの要所)は極彩色の細密装飾で囲われています。その右隣にある木製の説教壇には、微細な彫刻が施されています。
随所にアラビア文字のカリグラフィーが書かれています。一見すると装飾模様のようですが、アラビア文字を読める人であれば判読は可能なのだそうです。
中央には噴水の泉があります。水の音は、心を落ち着かせるのに効果があるとのこと。
とにかく隅々まで美しい内装で、この国の人々の美的感覚には畏敬の念を覚えます。









