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くるり ホールツアー2025 「Quruli Voyage ~くるりと弦楽四重奏~Live後

おはこんばんちわ。
Live前にnoteにて心境を書き記し、Live後の感想を書き記してみます。

今回は、くるりメンバー2人と、いつもの3人。
Gt:松本大樹
Dr:石若駿
Key:野崎泰弘
それに加えて、弦楽四重奏として
1st Violin:須原杏
2nd Violin:町田匡
Viola:秀岡悠汰
Cello:佐藤響
総勢9人でのパフォーマンス
「ホールツアー2025 Quruli Voyage 〜くるりと弦楽四重奏〜」ツアーメンバー発表! : くるり / QURULI

電力ホールということで、舞台上もやや広く、いつもより華やかなセットになっていました。

※セットリストについては各サイトにて調べていただいたほうがネタバレもせずに済むのでそちらでお願いします。

今回、自分自身に課したLiveのテーマは「予想しない」
これは、すべての曲を受け入れること。
今までのLiveだとどうしても『あの曲やるかなぁ』とか『この曲やってくれたらいいなぁ』とか期待して臨んでいました。正直なところ。
これは仕方ない。
期待の現れだもの
ふと考えてみたんだけれど、そういう期待してLiveに臨むことは悪いとは言わないが、期待していた曲をやらなかった場合、勝手にこちらのほうで
『あの曲やってくれなかった』とか『この曲なんでやらなかったの』と不満ともちがう感情が浮かんできてしまうのもまた事実。
聴き手側の、勝手な期待をなしにして、フラットな状態で音を浴びる体験をする。
25年以上聞き続けてきたくるりというバンドの、発表されているすべての曲を聴いてきたという自負と自信があるからなせる業ということにしておきましょう
この心もちであっても「どんなLiveになるのかなぁ どきどき」みたいな気分は十分に味わえます。

自分の感想として
弦楽器が入ることは事前に知らされていたので、どのような曲をやるのかはなんとなーく想定できます
「ワルツを踊れ」からは多く拾ってきて、「京都の大学生」は弦楽器でやりやすそうだし、"NOW AND 弦"のときにやった「さよなら春の日」とかはやりそうだなぁ・・・とか。
予想してるじゃん!と思っている節はありますが、こんな心境でもフラットです。
客電が少しずつ暗くなり、弦楽の4人が下手から現れる。
前方の席の方々は舞台袖のほうをいち早く見ることができるので、反応が早い。ゆっくりと、いつものメンツ5人が下手から現れる。
はじまる。

2曲目、伝統的なナポリ民謡を高らかに歌い上げた後、岸田繁は今回のコンセプトをとつとつと話し始める。
「ツアータイトルはVoyage.旅、航海のようなイメージで海外でレコーディングした曲や作った曲を中心に構成されている。このLiveの水先案内人を務めるのが岸田繁である」ということ。
コンセプトは各アルバムであるとは思うが、このような構成にしてきたところはいつものレコ発的なツアーではない点もうれしい。

弦楽器が入ることで、音の厚さとか伸びとか広がりとかが段違いであった。
一番感じたのは、弦楽器がツアーだけで入ると、それぞれの演奏を一生懸命するのでバラバラに聞こえてきてしまうときがあったように感じる。
今回のような、少人数での弦楽器を取り入れながら、今までのくるりというバンドのキャリアや貯めてきたスコアという歴史を話し合いながら、うまく昇華していて、各曲でうまくまじわっている印象でした。

サイコーだったシーンは「心の中の悪魔」
弦楽器が入っておらず、新しくスコアを書いてもらわなければならなかったが、1st Violinの須原杏さんが編曲に快く引き受けてくれて、という思いの詰まった1曲。

自分の中でも好きな曲なので、改めて『良い曲だなぁ』としみじみ。

電力ホールはエレベーターで入るため、混雑するときつい。
腰痛のせいで、座っていても痛みがあったので、本編終了時点で退散した。
帰りの通路での物販の方々や、福島の相馬でCD屋を営んでいる”森田ミュージック”さん、チケット確認する方々やエレベーターまでの対応してくれるスタッフの人たち全員に「もう帰るの!?」みたいな顔された
腰の痛みは仕方ない。

一人きりのエレベーターで地上に降り立って
さっきまでの音楽空間とはことなる夜の街
そそくさと後にして家路につくとき、さっきまでの音に包まれた空間を思い出しながら『やっぱりLiveはいいなぁ』と思った。

来年はくるり結成30周年
また顔を見に行きますよ

それではご自愛ください
また次回。

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