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「今日のご飯なに?」のプレッシャー

毎日夕方になると息子は聞いてくる。
「今日のご飯なに!」
なに?じゃなくて、なに!
期待がこもってる「なに」。

嬉しそうに聞いてくれるので 
毎回おいしそうなメニューを答えてあげたいのだけど
そんなにきっちり【今日の献立】を決めてない私には

「お肉炒めたやつ〜」

「魚焼こうかな」

「パスタだよ〜」

としか答えられない。
ぼんやりとしか考えてない献立なので
ぼんやりとしか返答できない。

それに対して息子はさらに
「それとぉ〜?」
と追加のメニューを期待して聞いてくる。

いや、お肉炒めたやつって言ったじゃん?
他になにを作れと言うんだ?

「あとはサラダとかかなぁ〜」
とメニューを追加してあげると

「あとはぁ〜」と
さらに聞いてくる。

悪いのは私の言い方なのだ。
ハンバーグ!とかカレー!とか
焼きそば!とか言えば息子は今晩のメニューを納得してくれるのだろう。

が、とにかくなんとなくしか決めてないので
曖昧な答えしかできないのだ。

料理をつくるというより
献立を考えるのが苦手なので
あるものでなんとか作る私。
まるで料理ができる人の言う様にに聞こえるが
それは違う。

スーパーに買い出ししてるときから
全く考えてないので
とりあえず適当に買った野菜とお肉で
焼いたり
スープにしたり
煮込んだり

もうその日の自分の気力次第で
調理方法が変わってくる。
ちゃんとしてる人なら
事前に献立を決めてその分の材料だけしっかり買って、予定通り作る。

私はとにかく、何にも考えてない。
(結局一番効率が悪くて一番面倒なことをしてる)


本当に今晩はテキトーに済ませようと 
お肉を炒めて 
あとは豆腐と納豆と、サラダ 
のようになんて言えばいいかわからないメニューのときは
「今日は色々だよ〜」と息子の質問に答える。
だって本当に色々だから。=冷蔵庫に残ったもの。

それをなんだか息子は期待して

「色々ってなに!」

えー、色々は色々だよ。
君の考えてる色々はなんだかたくさんごちそうが並んでないかい?
私の作る色々はそれとは違うぞ?

「とにかく作るから食べてね」
と息子の期待を一旦抑える。

今日のご飯のなに?の息子の期待と
ご飯作りの気力に差がありすぎて
私にとってはチョットだけプレッシャーに感じている。

でも私もよく母に聞いてたな。
「今日の晩ごはんなに!」

私の母は料理するのが全く苦にならないタイプなので、仕事から帰っても揚げ物とかロールキャベツとかめんどくさい(私は面倒と思ってる)料理をちゃんと作ってくれた。
だから今晩の献立を聞くのを毎日楽しみにしていた。でも母の作る料理ならなんでも好きだったからなんでもよかったのだ。
ただ単に母から献立を聞くのが好きだったのだ。

料理好きの母に育てられた私も母のようになるのかと思ったけどそんなことはない。
料理は好きだけど毎日のこととなるとやっぱり面倒だなと思ってしまう。
そんな私の手料理を息子も楽しみにしてくれてるのだろうか。献立を聞きたいだけなのか。

まぁ完食してくれてるから、なんだっていいか。

明日は何作ろうかなぁ…。






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