馬鹿じゃん
インスタを開いた。
ホーム画面にはにはイルミネーションやホームパーティーを楽しむ友人たちがいた。
そんな人たちを見て、私は思う。
─あ、誘われなかったな。
結構仲いいと思ってたんだけどな。上辺か。
てかこの子今度遊び行こうねって言ってたくせに連絡来なかったな。
─どうせ、私のこと嫌いになったんだろう。
こういうこと思い始めると止まらなくなる。
絶対違うのに。私の自意識過剰なだけなのに。
負の感情がどばぁっと押し寄せてくる。
─どうして私を誘ってくれなかったんだ。
─私が居るとだめなのか。
─何でもかんでも私から誘わなきゃいかんのか。
─あんたにとって私はそんだけのことなのか。
─友達じゃなかったのか。
─たまには誘ってくれよ。
─結局上辺だったのか。
こんなこと思うから誘われないのだろうと
分かっちゃいるがそう思わずにはいられない。
そうして私はどんどん自分が嫌いになる。
悲劇のヒロインぶっているように嫌いだ。
何なんだよ一体。
あー嫌いだ、どいつもこいつも。
誰彼構わず牙を向く自分も。
我ながら、今の時代にそぐわない生き方してんなと思う。
ただ画面を見ているだけで沢山の情報が入ってくる世の中。
すっごく生きづらい。どっか遠くに逃げたくなる。
逃げてぇな。
だから、私は友達の連絡先を特別仲のいい人を除いて消した。
一つ友達関連の情報が入ってくるだけでこんな精神不安定になるなら、自分からシャットアウトすればいいと思った。
インスタもやめた。
なんかすっごいスッキリした。デトックス。
不意にラインを開いた。
友達から、どうしてインスタ消したの?
なんかあった?
というメッセージは来てない。
私は心配されたかっただけなの?
おえ、しんど。
腹立つなこいつ。
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