吐露
誰かと喧嘩したり言い合いになったりと
自分の意見を押し通そうとして
それが跳ね返されてしまったとき
そこから離れようとする
そういうときは大抵出かける前なので
不自然ではない かもしれない
打たれ弱いわたしは強がっていても
涙までは強がれない
でも他人に見られるのは嫌だから
赤く在る目で溢れる水をこっそり落とす
ふと 誰かに見つけてもらえないかなと
痛い心が動くけど
かと言って 見つけて貰っても気まずい
でも慰めてほしい おこがましいかな
こういうのをジレンマとひとはいうのだろう
いつか誰かが救ってくれる
そんな漫画みたいな世界があるはず無いと
わたしは自転車を漕ぐ
ふと 空を仰いだ
こんな気持ちなとき 空を仰ぎたくなる
そういうときほど 空は綺麗なのだ
わたしのこころと空が 比較されていく
順位付けが されていく
値段が ついていく
惨めになって
わたしはオークション会場から
逃げ出すのだ
昔から 逃避行は得意だった
何かが起きても それが利益にならないとき
知らない わたしは違う
と言う 勿論 嘘のときもある
大抵がそうだった
ばら撒いても 片付けない 尻切れ蜻蛉
それがわたし
偶に 嘘がホントだと脳が錯覚し
口に出し 失敗する
偶にだったのに 最近はほとんどだ
何があったのだろうね 知ってるくせに
蓋をするのも得意なんだ
手のひらをすぐかえすやつ きらいだ
でも わたしも そうなんだ
きらいがわたしで わたしがきらいで
わたし きらいだ
頑張れる人は どうやって頑張っているの
努力ってどうやってしたらいいの
わかんないよ 手本がないんだもん
自伝本とか出してる人は
そばにいないんだもん
怒られる どうして努力しないんだ
あの子はあんなに頑張ってるのに
わかんないよ わかんないもん
見た 聞いた 見た 聞いた
だけど
逃げたさ
全部蓋してた 全部忘れるようにしてた
だって オークションが始まるんだもん
品定めが始まるんだもん
そんなの 逃げ出したくなるに決まってる
どうしたらよかった
どうしたらわたしはまともになれた
逃げなくなった
わかんないよ
ここには
さんざん逃げてきた人への
教科書が無いんだ
続
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