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早朝の静けさを感じる

日に日に生活リズムが前倒しになっている気がする。

夏辺りから、「日の出と共に目を覚ましたい」という欲求に駆られ、朝5時から6時の間には目を覚ますように努めた。
その頃はまだ、目を覚ますのはまだ遅く、6時に近い具合になって夢から解放されるのだった。
最近は、むしろ寝ていたいような寒さなのに、5時になるまでには目を開けられるようになった。

今の季節、朝の5時は恐ろしいほど静まり返っていて、夜中の風味を色濃く残している。
そんな環境の中、無言で佇む。
窓を開けても、自動車なんて発明されていなかったのかと勘違いしそうになるほど、その音が聞こえて来ず、人のいびきも聴こえてこない。

静寂な街を目で見、耳で聴くと、自分だけがこの風景を見ているような、山の頂に立ったような感覚がいつも押し寄せてくる。

朝日を浴びて、
二度寝をする貨物列車

何も無い中で何かしようとする態度は、自分の中にある創造性や自然さを掘り起こす。

ただこの創造性は、大きなビジネスチャンスを突然掴んだり、人々をいつでも感動させる才能を開花させるとかいう大袈裟なものでも何でもなく、むしろ小さな、日常生活で取り入れたい微かな閃きだ。
私の場合その創造性は、手元にある数少ない見慣れたモノの中に、さらなる新しさ、優雅さを見出す手がかりになっている。

自然さもまた、自分の本能にいつも気付けたり、不安など受け流して軽やかに生きられる、そんな甘美な誘い文句でもない。
本能より煩悩が頭をもたげても、不安が滞留しても、それがありのままの自分の姿なのだ。
理想には程遠い、しおれかかった自分の姿も、受け入れてやる。
自然さは、この受け入れる覚悟を与えてくれるんだと思う。


こういった創造性や自然さを活かしたいから、自分はますます早く寝て、早く起きているのかも知れない。

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こにたん
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