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ウエディングドレスを自分で作りました

タイトルの通り、ウエディングドレスを手作りしました!
どこからどこまで自分でやったのかというと、デザインから縫製までなので、先生の補助はありつつ基本的に全て私が作りました。

完成したドレス

なんで手作りに決めたか

3年くらい前から趣味で洋裁教室に通っていて、ワンピースやスカートなど普段着を作っていました。
とはいえ、流石にウエディングドレスを自分で作るのは荷が重いと思って最初はレンタルする気満々でした。

実際レンタル衣装屋さんで試着をすると、細かいデザインが理想と違ったり、ダーツ(立体感を出すために切り替えがあるところ)の位置が自分の体に合っていなかったりと「これだ!!」という一着はなかなか見つかりません。

また、そんな感じで微妙に体型に合っていないドレスを着ている時に貸衣装屋のスタッフさんに「あと3キロ痩せればものすごく綺麗に着られます!」と言われ(励ましのつもりだと思う)、
確かに本当に気に入ったドレスのためならドレスに体を合わせることもやぶさかでは無いですが、そこまでか?と思ってしまいました。
残念ながらそのドレスのために体型を変えようと思うほどビビッとくる衣装には出会えませんでした。

借りる衣装は決められませんでしたが、いくつかの衣装を試着する中で「自分はこんなドレスが着たい」という像が明確になってきました。
通っている教室の先生に相談したところ「こにたんさんならできるよ!」と背中を押してもらい、結局ドレスを手作りにすることにしました。

デザイン

デザインは以下の2点を特に気にして考えました。

  1. 自分の骨格の良いところを伸ばし、弱点をカバーできること

  2. 自分のやりたい結婚式に合った機能性を備えていること 

自分の骨格の良いところを伸ばし、弱点をカバーする

1つ目の骨格について、私は「ストレート」というタイプです。
良いところは、「メリハリがある」「デコルテに厚みがあるので貧相になりづらい」「腰位置が高い」
コンプレックスは「身体に厚みがあるので、横から見た時に大きく見える」「首が短い」「二の腕がむちむちしている」「華奢に見えない」という感じ。

良いところを伸ばして、コンプレックスを上手く隠すデザインを考えました。
以下がデザイン画で、気をつけたポイントをメモしてみました。

ちなみに、骨ストは背中にも丸みがあるので背中を見せすぎるのもあまりおすすめではないと言われています。
ただ、わたしの場合は髪がよく褒められて好きなパーツだったため、ローポニーで見せようと思っていました。
そのため、背中は髪が綺麗に見える感じに適度に開けるデザインを採用しました。

自分のやりたい結婚式に合った機能性を備えていること 

結婚式のコンセプトは「ホームパーティー」が良いねと夫も合意していて、私たちが主役というよりゲストを全力でおもてなししたいと思っていました。

そのため、ドレスのデザインも高砂でちょこんと座っているプリンセスというよりは、ホームパーティーのホストだったり、酒場の店主くらいの動きやすさを求めました。

プリンセスに例えたらシンデレラというより、ラプンツェルのように機動力が高いイメージ

そのため、ドレスの丈は最終的にトレーン(ドレスの後ろ側が長くなって引きずるやつ)を作らず床ギリギリにすることに決めました。

また、シルエットもなるべくコンパクトに、席の間を動けるような設計にしています。

制作過程(ざっくり)

生地選び

ボディの生地はシルク100%で作りました。
会場が古民家なのもあり、シルクのニュアンスが映えるかな〜と思ったのと、材料が良いと5割り増しでカッコよく見えるので奮発しました(奮発と言っても、トマト(日暮里の生地屋)のセールの時に買ったのでかなりお買い得)。
袖もシルクのシフォン生地を予定していたのですが、試作段階で意外とシャキシャキした雰囲気になってしまったので、とろみのある化繊に変更しました

多分、フラッシュを当てた時と自然光で光り方が変わるので確認しているところ

製図

デザインをパターンに起こしてるところ。ドレスといっても基本的にシンプルなつくりなので、ワンピースを作る時とあまり変わりません。

身頃。下の厚紙が原型で、そこから展開したのが重ねているパターン
スカート部分。大きいので3つに分割している。
左側がうしろのスカートで2枚作り、右側はこれの2倍で1枚とるかんじ。
袖とカフス

裏地もつけたけど、そこは割愛。

仮縫い

シーチングでパターンに問題がないか確認しているところ。この段階でも割と痩せていたので修正は入れたのですが、後述するダイエットによりもう少し詰めた方がよかった。

実際に着てみてサイズ感を確認します

本縫い

ここからは必死すぎて写真がありません。
最初に買ったシルクを使ってひたすら縫っていきます。
白い布は少しでも汚れがつくと台無しなので神経を使いました。
また、くるみボタンを20個以上つけるデザインにしたため、とにかく大変でした。

「こんなデザイン考えたのだれだよ……わたしだよ!!!」と思いながら夜なべして作りました。

アクセサリー、靴など

本番ではドレスだけではなく、靴やアクセサリーが必要です。
貸衣装ではないので、これらも自作したり、購入したりして揃えました。

アクセサリー

結婚証明書にシーグラス(子供の頃に集めてた!)を使うので、シーグラスを使ったヘアアクセサリーを作りました

2つ目のヘアでは夫の蝶ネクタイと同じ素材のリボンを使うことにしました。

イヤリングは夫から誕生日にもらったパールのものを使いました。すごく気に入っています

たくさん作って当日メイク担当の方に使うものを選んでもらった。

ネックレスは用意したのですが、デコルテ綺麗だから何もつけなくて良いかも!となり何もつけませんでした。
メイクさんと即興でコーディネートを考えるのが楽しかったです。

靴と下着は既製品を購入しました!
歩きやすく、見た目もよく、式の後も長く使えるもの……と考えて、マルジェラのtabiブーツを選びました。

正直靴にこんなにお金を出すのか……?と悩みましたが「ドレスレンタルするよりトータル安い」と自分に言い訳をして決めました。
高かったけれど、式の最中走れるくらい履き心地が良く、式の後もたくさん履いているのでこれにしてよかったです。

一生大事にしたい。

インナーは背中の開きに対応できるワコールのブライダルインナーにしました!

体づくり

冒頭で服に合わせて体型変えるのはな〜と言っていましたが、せっかく自分でドレスを作るなら良い状態で着たいと思いダイエットしました。
ドレスにボーンを入れない分、自分の筋肉で体の形を整えねばという気持ちもありました。

結果、半年間で約-8kg、体脂肪率は-5%という感じに。
衣装作りやその他準備で忙しかったため、週一のパーソナル以外はほとんど運動せず、主に食事管理することで痩せたのでストレスも少なかったです。
ダイエットの記事も需要があったら書こうと思います。

ただ、ドレス作りとダイエットを並行した分、自分の痩せ方に衣装の修正が追いつかず、ほんの少しゆとりのある仕上がりになってしまいました。そこは本当に悔しかったです。

当日の姿

色々と準備をしてこんな感じに仕上がりました!

裾の長さが床にぴったりなところが◯
ブーケも小さめだけど、華やかな雰囲気もあり天才
袖の落ち具合が狙った通りで気に入っています
動いた時はこんな感じ
フラワーブュッフェ中。客席の間も楽に移動できました。
バックスタイル。地獄のくるみボタン、つけてよかった。
シーグラスの髪飾りを使ったアレンジポニー
当日のお花に合わせてアクセサリーも選んでもらいました
夫の蝶ネクタイとお揃いのリボンのヘア。
ヘアチェンジではお花を使う予定はなかったのですが、用意してもらったお花があまりにも可愛くて当日急遽追加していただきました。

結婚式を終えて

ドレスを手作りして本当によかった……!
ところどころ荒さはあるものの、100%自分の好みで、やりたい結婚式を実現するための機能を備えられたのがものすごくよかったです。
ゲストからたくさん褒めていただけたのもとても嬉しく、良い思い出になりました。

今後、クローゼットに眠らせておくのは勿体無いので、袖のシフォンをシルクに付け替えて、裾の長さも普段着に使えるよう調整した後、染めに出しておしゃれ着として使える黒のワンピースにしちゃおうかな〜と画策しています。
うまく作り替えができたらまた記事にしようと思います。

🧵次の記事🧸
ドレス以外の制作物がたくさん出てきます

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