『「怒れない人」の心理 隠された敵意は悩みとなって現れる』読了
Amazon.co.jp: 「怒れない人」の心理 隠された敵意は悩みとなって現れる (PHP文庫) : 加藤 諦三: 本
「隠された敵意」。私の中にくすぶり続けているのはこれだと気づかされた。
誰にでもいい顔をして、でも心の中で批判している。受け入れてるフリしてバカにしてる。そして見返りも求めてる。
私はあなたを否定しないからあなたも私を否定しないで、ってずっと思ってたと、気づかされた。でもわかったところでどうしようもできない、根っこに染みついてるから。それが私の生存戦略であったから。
読了後、荒れた。加藤先生の本を読んだ後はたいていそう。
見たくなかった私の汚いところを囲むように並べられて逃げられない。
この汚い根っこを取り除こうと必死になったら葉や幹にもダメージがいって、「私」が揺いだ。立っていられない感覚に陥る。
汚い部分を全部切って捨ててしまいたかったけど、それは生まれた時からやり直さないとムリそうだ。それならどうやって共存するのかにシフトする。しばらく苦しんで少し落ち着いた時、「『私には隠された敵意がある』を前提にしていると前ほど攻撃的な考えにならないな」と気づく。
そうしてたら、前ほどいちいち引っかからなくなった。面倒な人はスルーできるようになり、「敵意を隠してる私にいろいろ言われる・思われる相手がむしろ可哀想だよ」と他人を気にしなくなった。
前までは、全部聞いて全部受け止めて味方にならないと相手に失礼だと思っていたけど、そうしてたらいいように扱われて傷つくことばかりだった。でもそうしないと嫌われるって怖かった。
が、今、敵意を相手にぶつけてしまわないよう適度なところで引いてみたら、うまくいっている。嫌われてもなさそうだ。それに「面倒な人センサー」が働くようになり、そういう人と接点を持たないようにぬるっと逃げられるようになった。
(昔は知らない人に話しかけられ、嫌だ早く解放してと思いながら何十分も聞いていた・・・真面目の前にバカが付くようなことしてた。)
『真面目なのに生きるのが辛い人』読了|コニモツ/アダルトチルドレン
にも書いたが、加藤先生の本は本当によく効く強い薬のようで副作用が半端ない。
でも乗り越えれば、スッとラクになれる。
どうしても壊せない壁を壊す勇気が出た時はまた先生の本を頼りたい。