不穏を雨のように(後編)

不穏を雨のように(前編)|コニモツ/アダルトチルドレン

続きです。


強い言葉をぶつけられるのはやっぱり怖いので、だまって聞く間、自分にレインコートを着せて、言葉という雨をはじくイメージをしていた。
顔だけ出てて雨にぬれるけど、それはBの話を聞くということ=完全拒否の姿勢ではないということ。


今までこの「上司A vs 上司B」に巻き込まれることが何度もあり、私はその度にすり減っていた。 一件落着してAとBが笑いながら会話する中、私だけ胸の黒いものをうまく消化できないでいた。背中と脇が汗ばみ、足の指先は冷えていた。

私は強い口調の人にはイエスマンでいることで怒りを鎮めようとしていた。 「あなたの味方だから、これ以上私を攻撃しないで」と。 攻撃は止むどころか増えた。味方の姿勢を取り、一生懸命わかろうとしたら、良い意味でも悪い意味でも「言いやすい人間」にカテゴライズされてしまった。
感情を受け止める事は親で慣れていたので、気にしないようにしてたけど、心の奥底と体は納得していなかった。「優しくしているのに何故私は優しくされない?!!」と。これが胸の黒いものの正体だと思う。

今回、自分なりにとてもうまく対処できたと思う。 即文章化できたくらいなので、胃もたれせず消化できたということだろう。
それに「イエスマンでいることで怒りを鎮めようとする」ってすごく傲慢だなと、文字にしていて思った。
ずっと他責していたが、私にもたくさん問題がある。むしろ私が原因で問題が起きているのかも・・・。
そうならばなんとむなしいことか。win-winの逆、lose-lose!
私は私が変わることで、この負の連鎖を断ち切らねばならない。

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